表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

憎悪騎士シリーズ

醜悪な姫と憎しみの騎士R3

作者: リィズ・ブランディシュカ



 魔法王国ブリリアント。


 初代魔王女王の恩恵が、長年続く反映の国。


 しかし、その国のはある女王の統治で滅んでしまった。


 初代女王の魔法の加護すらけしてしまったのは、悪の心などではなく、澄んだ純粋な心だった。





 その姫は、温室の中で育てられた、箱庭の姫だった。


 両親から、大事に大事に育てられ、溺愛されて生きてきた、世間知らずのお姫様。


 一歩も外を出たことがなく、何かを自分で成したこともない。


 だから、世界は自分を中心に回っていると信じていた。


 王様と王妃様が、不慮の事故で死んでしまった後、お姫様は後を継いで女王となった。


 けれど、悪いものや辛いものを何も知らないお姫様では、うまく統治をすることができない。


 すぐに国は荒れて、革命が起こった。


 護衛の騎士と共に追っ手から逃げ続ける日々を送ることになった、可哀想な女王様。


 けれど女王様は楽観的だった。


 話し合えば皆、わかってくれるわ。


 きっと誤解してるのよ。


 だから、みんなの所へ戻りましょう。


 騎士はそんな女王様を必死で止めた。


 そして諭そうとした。


 話し合っても分かり合えない所まで来ているのだと。


 王女様の統治で国は荒れて、食べるものに困った多くの者たちが、犯罪に手を染めている。


 そうできなかった者たちは、飢えて死んでしまっている。


 騎士の家族もそうだった。


 下の年齢の者たちが死んでしまっていた。


 けれど女王はそれを、いつまで経っても理解できない。


 やがて、我慢していた騎士の心は女王から離れていく。


 きっと、分かり合える。


 そういい続ける女王に、憎しみをつのらせて、その首に剣を突き付けた。


 女王様は首を傾げて、ただ笑顔になり、話し合いましょうと告げる。


「あなたはなんて醜悪なんだ。綺麗ごとを述べるだけで、何もしない。それで十分だと思っているその心は、綺麗すぎて醜く見える」


 そう言った騎士は、王女様の首をはねて、革命が起こっている国を鎮めた。


「俺達は人間。泥水にすむ魚。澄んだ水では、生活できないんだ」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ