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無口な彼女

作者: 千葉磨林

僕は白鳥裕介23歳至って普通の会社員だ。

そんな僕には彼女がいる名前は佐菜、大学のときに知り合ってつきあってもうすぐ1年になる。


彼氏の僕が言うのもおかしいけど、なんで僕と付き合ってくれたか分からないほど美人で頭もいい。


…だけど。


「……………」


びっくりするほど無口だ。

たまに僕の部屋にいるとき1日中話さないこともある。


そんな彼女から珍しくお呼びがかかった。


メールで一言『近所の喫茶店に来て』


そして今向かい合って座ってるのだが…


「佐菜?どうかした?」

「……」

「いや、流石に黙ってると分からないから、なんで呼んだか教えてほしいんだけ…ど?」

「ごめ……なさい」

「え?どうしたの?いきなり」

「別れ……ましょう」

「え!?なんで何かうちに嫌なことあった?直せるところは直すから!」

「……ちが…の…私のせい」

「え?」

「私、人と話すの苦手だから、裕介くんつまらないと思って、もっと良い人いると思うから。」

「そんな事か」

「…そんなことって」

「僕は今の佐菜が好きだから気にしないでいいんだよ。

無理して話そうとしなくてもいい。どんな佐菜でも。好きだから。」

「ありがとう裕介くん。あのね、今度行きたいところあるんだけど…」

「え?どこ?」

「……笠間市民球場」

「……え?」

「…笠間市民球場。茨城の」

「いや、良いんだけど、なんで佐菜はそこに行きたいの?」

「あのね、私野球が好きなんだけど、その中で茨城アストロプラネッツっていうチームが好きなの、あのねそのチームは独立リーグのチームで正直弱いんだけど、アットホームな雰囲気が好きでファンになったの。それでね特に外野手の……」


今まで無口だと思ってた彼女とは思えないほどのマシンガントーク。

彼女の野球トークはノンストップで30分続いた。

まだまだ佐菜のことで知らないことは多そうだ。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 好きなことに対しては饒舌になるの、可愛いですね。情熱が伝わってきます。
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