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OH MY GOD!  作者: 香椎
大森林布教編
6/18

合体しちゃうんです

『STR(力)アップ』


『AGI(敏捷)アップ』


『VIT(耐久)アップ』


『DEX(器用)アップ』


『スキル【融合】により新しいスキルを取得しました』


『スキルが統合されました』


『【融合】完了です』

忙しなく頭の中に流れる通知と共に今までより身体が軽く感覚も鋭くなった。

一瞬で寄り掛かっていた木から飛び退き距離を取る。


『ブモォォォォォォ!』


直後、大猪の怒声と共にその木が爆発したように粉砕され木片と土煙が舞う。

視界不良の中をさらに俺目掛け大猪が突進する。


「ヤバイィィィィ!こっちに向かってくる!」


『だいじょうぶだよ、レイさま。もうにげなくてもいいよ』

焦る俺の頭の中でシスとは違う幼女の愛らしい声が聞こえる。


「誰だ?シスじゃないよね⁉︎」


『うん、ボクはビャッコだよ〜。いまなら【ビッグボア】なんてあっというまにたおせちゃうよ』


「そうなの⁉︎」


『うん、ボクのことしんじて!レイさまやっちゃえぇぇ〜』

呑気に白虎と会話している間に【ビッグボア】が眼前に迫り、もう躱せる距離ではなかった。


「ちくしょう!もうやるしかないか」


高速で迫る【ビッグボア】の鋭い牙が強襲し、俺の身体を貫く。

かと思われたが、牙が俺の身体に当たる直前、大猪の鋭い牙を左腕一本で掴んで突進を止めた。


「おぉぉ、これならヤレる!白虎のおかげだ」

木を粉砕する大猪の豪力を止める力を授かったことに驚愕と共に歓喜に震えた。


『そうでしょう〜、レイさま!』

白虎も褒められて嬉しいのか声が弾んでいる。


「ブモォォォォォォ!ブモゥゥ〜」


大猪は後ろ足で何度も地面を蹴るが、牙を掴まれ一向に前進しない自身の身体に困惑したように何度も吠えた。


『レイさま、みぎてのツメをのばすイメージをして!』


「え〜と、こうかな……」

右手を見つめ想像すると長く鋭い刃のような爪が伸びた。


そして動けない大猪の眉間に向けて刺す。

豆腐に釘を打ったように何の抵抗もなく入っていく爪。


「ブモォォォ……」

【ビッグボア】は断末魔を叫びきる前に事切れた。



「間一髪だったな、白虎のおかげでどうにかなったよ。……ん⁉︎な、なんだこれ⁉︎」

やれやれと頭を掻くと頭に触り慣れぬ感触がある。


『それボクのみみだよ。あとシッポもはえてるよ〜。いいでしょう〜』

白虎は誇らしげに言うと無邪気に笑う。

確かにお尻の辺りから白く長い尻尾が出ている。

これは人間辞めちゃった系だな。


ーーステイタスはどうなってるんだ。


頭の中にステイタスを出す。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

現在時間 16:04

信仰 0

<ステイタス>

種族 獣人

名前 レイ・マーゴット・ルシフェル

Lv 1

HP 3344/3777

MP 77,766/77,777

状態 健康

<スキル>

・【イタコ】(融合中)・【狩猟】

・【ガチャ】 ・【解体】

・【言語理解】 ・【夜目】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ステイタスは軒並み上昇し、白虎のスキルも使えるようになっている。

そして新しいスキル【言語理解】が追加されている。

これのおかげで白虎と会話できるようになったようだ。


その中でも一番変わった点は種族が【人族】から【獣人】になったことだろう。


「やはり人間という枠から旅立ってしまったようだ……」


『レイさま〜はやく【ビッグボア】もってかえろうよ〜。ちのにおいでモンスターきちゃうよ』


「おう!じゃあ悪いけど【融合】したままで行くからね」


『らじゃ〜』

大猪を背中に担いで魔獣を避けるように廃墟へ戻った。

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