1章ー2 新たな相棒
更新遅くてすみません。文字数減らしてペース上げようと思います
今日の目覚ましもおばさんの声だった。
荷物をまとめてさっさと部屋を出る。
今日もマリルを狩って資金を稼ぐつもりだ。
ギルドの戸を開けると視線は俺に集まらな・・・無いことは無かった。
やはり、肩身が狭い思いをしながら受付へ向かった。
今日は受付に行ってもすぐにはクエストが受けれなかった。初日と同じように番号札を渡された。今日は97番だった。初日に比べて番号がとても大きいボーっとしながら番号を呼ばれるのを待った。
番号が呼ばれたのは1時間後ぐらいだった。
こんなに時間がかかったのを不思議に思い受付に聞いてみる。
「今日は3日前より待った時間が長かったんですけどなんかあるんですか?」
「今日は月に一度の晩餐付きクエストなんですよ。」
何だそれ。大食い大会か何かか?
「晩餐付きクエストは難易度が少し高いんですがクリアをすると費用ギルド持ちで晩餐に参加できるんですよ。参加できるのは中級以上の冒険者です。」
中級以上だと俺は参加できないな。酒は飲みたいが我慢して自腹で飲むか。
「なるほど、参加するには中級ですか。数ヶ月後ぐらいのには参加できるようにがんばろうかな・・・。そうだ、今日もクエストを受けに来たんだ。マリルのクエストお願いします。」
「また、マリルですか。土木関係ならもう少し払いがいいですよ。」
「いえ、マリルでいいです。」
「そうですか、じゃあマリルの尻尾を集めるクエストはどうですか?」
「尻尾ですか?倒すと消えてしまうんですけど、どうやって採るんですか?」
「生きている間に、尻尾を切断してもらえれば切断された尻尾は残ります?」
なるほどモ○ハンと同じような感じだな。
「じゃあマリルの尻尾集めでお願いします。」
「はい、マリルの尻尾を10本集めてください。期限は1週間です。」
俺は依頼を受け道具屋へ向かった。
道具屋は昨日よりいっそう混んでいた。昨日の2倍ぐらいだろうか。これは道具屋も儲かるな。
「いらっしゃいませ。本日は何をお求めですか?」
「回復薬を5つ。あとステータスプレートも。」
「1割引かせていただいて5銅貨のお支払いです。」
昨日のおつりで出た5銅貨を支払う。
「ありがとうございました。またお越しください。」
回復薬を受け取り、店を出る。
そのまま町の外に出てマリルを探す。
探し始めて5分後、マリルを一匹見つけた。
後ろから近づき尻尾の中ほどに狙いをつけ、剣を振り下ろす。
剣はあっさりとマリルの尻尾を切り離した。すぐに剣を横に振りかぶりなぎ払う。
マリルは倒れ消滅し銀貨を落とす。尻尾は残った。感覚はつかめたが複数いると難しそうだ。
2時間ほ度かけて10本の尻尾を集めた5匹ほど胴体にあたり無駄に倒したが、無事集めることができた。時間はかかったが報酬しだいではこっちのほうが稼ぎがいいかもしれない。
ギルドに戻りマリルの尻尾を納品する。ギルドについたのは張るごろだった。
「お疲れ様です。報酬は2銀貨です。」
2銀貨か。5匹の討伐より2倍狩っているからまず6大銅貨。尻尾を切って手間2倍で1銀貨と2大銅貨。うん、こっちのほうが稼げる気がする。
俺は銀貨を受け取り受付から離れた。さて、どうしたものか。今日は特に予定も決めてなかったからやることないな。
ギルドで昼食を食べながら何をするかの予定を考える。ちなみに今日も焼肉定食モドキだ。割とうまいのでずっと食べてる。そんなことはどうでもいい。何しようかな・・・そうだ武器屋に行ってみよう。あるかわからないけど。ついでに防具屋的なのにも行ってみよう。
俺は昼食を食べ終わり少し休憩してから受付に向かい、武器屋と防具屋的な場所はないかと尋ねてみる。
「武器屋ですか。ありますけど駆け出しの冒険者の方では買えないと思いますよ?」
「大丈夫です。武器を見て目標金額を決めるだけなので。」
「そうですか。道具屋の方へ進み次の十字路を右に曲がればつきます。」
「ありがとうございます。」
場所がわかったので、武器屋へ向かう。
だらだらと歩いていくと道具屋が見えてきた。もう少しだろうか。
十字路に着いた。確かこれを右に曲がれば武器屋に向くはずだ。
十字路を曲がり3分ほど歩くとそれなりに繁盛している店が見えてきた。あれだろうか。
そこまでいくと案の定それが武器屋だった。大きさは民家以上道具屋未満といった感じだろうか。
武器屋の中に入ってみると壁際などに所狭しと武器が並んでいる。短剣ダガー、大剣、槍、斧などいろいろな武器がある。
「いらっしゃいませ。武器屋へようこそ。」
「えっと、早速なんですけどこのくらいの大きさの武器ってありますか?」
俺は腰から剣を鞘ごとはずしカウンターの上におく。
「そうですね、このくらいですとあちらのあたりに同じぐらいのがありますのでそちらをご覧ください。」
指示されたほうへ行ってみると刃渡りが刀ぐらいのいかにも『剣』というようなのが置いてある。武器の値段を見ると安いのは銀貨5枚高いのは金貨20枚ほどだった。俺は手持ちの金額から金貨3枚ほどのものを探す。
少し探すと見つかった。金貨2枚と銀貨7枚。おおむね予定通りだ。何でもこの武器には風の魔力が入っていて決められた言葉を発することで魔術が発動し前方に強風を出せるらしい。切れ味も良く1年は研がなくても同じ切れ味で切れるらしい。商品をカウンターへ持っていき購入する。
「ありがとうございました。」
武器屋を出て剣を掲げる。こいつが新しい相棒だ!
続く…