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1章ー1 この世界の最弱へ・・・

こんにちは。闇風です。まだ2話目で投稿頻度も遅いですが見て下さる方がいればとてもうれしいです。

 俺はこの世界の歴史をざっと調べて図書館を出た。

 どうしようか、俺は今日の予定はこの世界の歴史をあさることだけだった。3分ほど考え予定を決め移動した。

 その予定とは町を散歩である。

 理由は簡単だ。考えたら俺はこの町について全く知らなかったからだ。それもそのはず、行ったところはギルドと図書館とその途中の道だけなのだ。ギルドと図書館はたいして遠くもないのでほぼ知らないのだ。

 そんな理由で散歩をすることにした。

     10分後

「ここ、どこだよ…」

 あっけなく道に迷った。情けない。

 この町は広いと思い注意しながら歩いていたつもりだったのだが道に迷った。迷ってしまっては町の入り口のおっさんに道を聞くこともできない。

 とりあえず俺はなんとなくで町の外周らしき方角へ進むことにした。

 歩くこと10分、町の外周へ出られた。このまま外周にそって歩けば、道のわかる所までいけるはずだ。

 そして、また歩くこと10分。見覚えのある場所に出た。昨日マリルを探すときに通った場所だ。昨日の記憶を頼りにして町の入り口へと向かう。この道は途中に森の近くを通る。そこでマリルを3匹見つけたのだ。今は装備もあるので何匹か狩っていこうと思い森に入る。30分ほど探したがまったく見つからない。あきらめて町へ戻ろうと森の入り口へ向かった。

 5分ほど歩いたときすぐ横の茂みから物音が聞こえた。警戒してすぐに離れるとごそごそと小さな緑色の人のような形をしたものが出てきた。だが、顔は獣のようで服はぼろぼろ右手には木製の棍棒を持っている。これは人ではないが敵対しているとも限らない。少し友好的になるため武器を下ろす。すると、その人モドキが棍棒を振りかぶり突っ込んできた。

「うわぁああ。」

 俺は情けない悲鳴を上げながら剣をがむしゃらに振るう。

「オオォオォォォ!」

 人モドキは雄叫びをあげながら棍棒を振るう。

ザクッ

 人モドキの左腕を吹き飛ばした。人モドキは痛みのためかふらふらしながら下がる。そしてまた雄叫びをあげた。

「オオォオォォォ!」

 すると、奥のほうから十匹ほどの人モドキが出てきた。

「……ッ!」

 俺は息をのみ、人モドキにばれないように少しずつ下がる。3メートルほど下がると人モドキに背を向け逃げる。

「「オオォオォォォォォオォォォォォォオォォッ!」」

 人モドキは殺気を放ちがら追いかけてくる。ここから森の入り口までは約500メートル。全力で走れば逃げれるはずだ。

 しかし、残り100メートルほどでさすがに息が切れてきた。それもそのはず、昨日までただのニートだったのだから。人モドキとの差はもう2メートルほどしかない。

 残り50メートル、差は約1.3メートル。人モドキの投げた一本の棍棒が足に絡まり転んだ。そこで人モドキにつかまり、囲まれてひたすらに棍棒で殴られた。

 5分殴られ続けたころ、5人の人たちがこちらへ走ってきた。そして、人モドキと戦闘を始めた。俺の意識はそこで途切れた。

 意識がもっどたのはそれから2日後だった。

 俺はベッドの上で目を覚ました。

「ん?お、起きたか。ここはギルドの二階だ。」

 隣にいた50代半ばぐらいのおっさんが話しかけてきた。

「お前、ゴブリンにぼこぼこにされてたらしいな。あのゴブリンだぞ?最弱として有名な魔物だぞ。」

「一番弱い魔物はマリルじゃないんですか?」

「ああ、マリルは魔物ではなくてちょっと凶暴な家畜ぐらいの認識だ。」

 俺は言葉を失った。今は、マリルを倒して誇らしげだった昨日の自分を殴りたい。

「まあ、なんだ。ゴブリンに倒されたからってあきらめずにがんばれよ。」

「はい、地道にがんばっていかいます。」

 俺は礼を述べて荷物をまとめて部屋を出た。部屋を出て階段を降りるとき、おっさんの笑い声が聞こえてきて傷ついたのは内緒だ。

 下に下りてまたマリルのクエストでも受けようと歩けば、周りから

「あれがゴブリンにぼこぼこにされたっていう?」

「ああ、ゴブリン『程度』にぼこぼこにされた『雑魚』だ。」

「ゴブリンに負けるとか本当に『弱いな』。」

 そんなことが周りからコソコソと聞こえてくる。これはすごく傷つく。穴があったら入りたい気分だ。

そんな気持ちでカウンターへ行くと、受け付けに「初心者講座を受けてみてはいかがでしょうか?」といわれた。

「初心者講座って何ですか。」

「月に一回行われる、冒険者を始めて間もない方のための講習会です。」

「料金とかはかかるんですか?」

「いえ、無料で参加できますよ。」

 ふむ、それなら参加してみてもいいかもしれない。またゴブリンに負けて笑われるのは避けたい。

「じゃあ、参加します。」

「はい、お申し込みありがとうございます。講習は2日後なので体調を整えてお待ちください。」

 俺は3日前に泊まった宿屋行き1パルス大銅貨を支払い今夜の分の部屋を予約した。

「部屋は204号室です。」

 俺は204号室へ行き荷物を置いた。

 明後日まで何もやることがないので少しでも資金を稼いでおこうとギルドへ向かった。

 入り口の戸を開けると、視線が俺に集まった。

 肩身が狭いと思いながら、受付に行きマリル討伐のクエストを受注した。

「これからは道具屋で回復薬などを買っていくのをお勧めしますよ?」

 受付に心配そうな顔しながらそう言われた。どんだけ俺は弱いと思われてるんだよ。まあ、『最弱』のゴブリン『程度』に負けるくらいの『雑魚』だからね!

「道具屋ってどこにあるんですか?」

「ギルドを出て左に進み続けたところにありますよ。ステータスプレートを出すと全商品1割引されますのでご利用ください。」

 俺は礼を述べてギルドを出て道具屋へ向かう。

 道なりに進み続けるとにぎわっている大きな店があった。ここが道具屋だろうか、意外と大きく民家の2倍ぐらいの大きさである。戸をあけて中に入る。

「いらっしゃいませ。道具屋へようこそ。お求めのものは何ですか?」

 ここが道具屋であっていたらしい。

「えっと回復役を3つ下さい。あと、このステータスプレートも。」

「はい、1割引かせていただいて3銅貨のお支払いです。」

 俺は通貨の価値がわからないので4日前マリルから手に入れた銀貨をだす。

「9大銅貨と7銅貨のお釣りです。お確かめください。」

 1銀貨でこのお釣りなら1銀貨=10大銅貨=100銅貨の価値だと考えられる。マリルって家畜と変わらないのにこんなに金を落とすのか。

 俺は回復役をもらい店を出る。

「ありがとうございました。またおこしください。」

 俺はギルドのほうへ戻り、町を出る。今日は森へは近づかずに町の入り口のそばでマリルを探す。1時間ほどかけてマリルを5匹狩った。

 ギルドへ戻ると日はもう暮れていた。今日はクエストの報告をしてめし食って寝ようと思い、足早に受付へ向かった。

 報告を済まして部屋へ行こうと階段に向かう途中、4日前に銀貨をくれたスキンヘッドのおっさんに話しかけられた。

「よう坊主、冒険者はどうだ?金には困ってないか?」

 この人、面倒見いいのかな、と思いつつ返事をする。

「冒険は…楽しいけどやっぱり大変ですね。お金はマリルを狩っているので大丈夫です。」

 おっさんは驚いたような顔をしてこう言った。

「マリル⁉そんなの狩ってるのか⁉あんな金の足しにもならないやつを⁉」

「いや銀貨を落とすので結構稼ぎはいいと思いますよ。」

「銀貨だと⁉銅貨じゃないのか?銀貨が取れる魔物モンスターなんて中級レベルだぞ?」

「そうなんですか?じゃあ運河いいんですかね。そうだこの前は銀貨を出していただきありがとうございました。今お返しするのでちょっと待っててくださいね。」

 俺はメニューを開き銀貨を1枚出す。おっさんは不思議そうな顔をしてこう聞いてきた。

「ん?坊主お前どこから銀貨を出した?」

「え、メニューからですけど。」

「めにゅー?なんだそれは?」

 もしかしてこの世界の人はメニューのこと知らないのか?

「えっと…そのー。僕が持ってるちょっと特殊な袋です。」

「そうか、ならいいんだ。」

 おっさんに嘘を言うのは心が痛むが仕方ない。

「それで、銀貨です。この前は本当にありがとうございました。」

 俺は銀貨を差し出す。

「別に返してくれなくてもよかったんだけどな。俺は金に余裕がないからもらっておくぜ。ありがとな。」

 おっさんは俺に礼をいいギルドの外へ出て行った。

 俺は部屋に荷物を置き焼肉定食的なものを食べて風呂に入ってその日は寝た。


 続く・・・

 

 

お疲れさまでした。今回のは前回より少しだけ長い話だったのですが気づいた方はいますか?文の量は3000文字程度も目安に作成したつもりだったのですが3500文字にいってしまいました。これからも3000文字程度を目安にしますが多かったり少なかったりすると思いますがそこには目をつぶっていただけるとありがたいです。

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