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愛カ/ニバル・ライズ優  作者: 小鍛冶いろは
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春1

●4月13日(火) 晴れ


 私は恋をした。


 階段で足をすべらせてケガをしてしまい、歩くのも大変だったところで、ユウくんが助けてくれたのです。私が「いいよ」って言っても聞かないで、背中におぶって保健室まで運んでくれました。その時のユウくんの姿は、私には白馬の王子様に見えました。

 私はどうやら、ユウくんの事を好きになってしまったようです。



 なんとなくですが、今日から日記をつけようと思いました。ユウくんとの日々を、少しでも形にして残しておきたいのだと思います。自分の事なのに「思います」だなんて、変な感じもしますが。



 ユウくんと知り合ったのはつい先週の話です。いえ、知り合ったと言えるのは今日が初めてかもしれません。

 先週の始業式の日、私は5年2組に入ることが知らされました。そこで初めて、ユウくんと同じクラスになったのです。それまでは今日まではユウくんとは話したこともなかったし、同じ学年の子としてしか見ていませんでした。何度も視界に入ったことはあると思うのですが、意識したことはありません。


 だから今日は、ユウくんと出会った記念日です。




●4月15日(木) 晴れ


 今日は委員会決めがあった。私は飼育委員になりました。

 本当は何にも入りたくなかったんだけど、みんながそう思っているから、結局は推選です。クラスのみんなに紙が渡されて、自分の名前を書かずに誰が飼育委員に相応しいかを書いて、先生がそれを見ます。推選といっても、むりやり人を決めるための多数決でしかありません。


 昔ハムスターを飼っていたからか、私が飼育委員になってしまいました。ちょっと、めんどくさい。これならもっと簡単そうな図書委員とかにりっこうほしておけばよかったな。



 ユウくんは保健委員になったよ。それも推選じゃなくて、りっこうほで。優しいユウくんにピッタリだね。今度、気分が悪くなったら看病してもらおうかな。ずるいけど、仮病を使ってもいいかもしれない。


 なににしても、話しかけられるきっかけが見つかったのはうれしいな。




●4月22日(木) くもり


 ウサギがかわいかった。



 毎週木曜日は6時間目に委員会がある。委員会に入っていない人は下校だ。うらやましい。


 でもそれ以上にうれしい事もありました。学校で飼っているたくさんの動物の中から自分の担当を決めるのですが、その前に動物たちを見て回りました。


 ロビーのお魚もかわいいし、小屋のヤギも、ニワトリもかわいいです。でも私は、ウサギが気に入りました。一生けん命にニンジンをかじっているのを見て、私はその子の事が大好きになってしまいました。

 さわってみると肉付きがよくて、もふもふで温かかったです。私は自分からこの子の世話をすることをお願いしました。


 名前はうさ吉というらしいです。ハム吉ににてる。

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