表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ビーンズメーカー ~荒野の豆鉄砲~  作者: DSSコミカライズ配信中@シトラス=ライス
VolumeⅠゴールデンプロミス―ChapterⅠ:荒野の豆鉄砲(ビーンズメーカー)
2/132

Chapter0:清算の始まり

挿絵(By みてみん)


【Chapter0:清算の始まり】


――でも時は満ちた。


 奇しくも今日、二十歳の誕生日を迎え、俺の準備は完了した。

奴を殺す準備。

戦い方や身体能力のコントロールも十分できる。

クロコダイルスキンの扱い方も完璧。

二年前のように遅れを取ることはない。


 そして俺の狙いは二つ。


【奴の命】と【俺自身の命】


俺は奴を殺す。

仇を取る。

だけどそれだけではダメだ。


【殺意は殺意を呼ぶ】


一回の殺しは新しい【殺意の円環】を生み出すだけだ。


――だから奴を殺したあと、俺自身も命を断つ。


 もはや命なんて惜しくない。

俺が今こうして生きているのは仇を取るためだけ。

 それが俺の生きる目的。

まだこの世に留まっていたい唯一のこと。

 それさえ達成できれば、俺に未練などない。

でも、心のどこかに突っかかりを覚える。


 今の決意に至るまで、

過ごしてきたみんなとの苦楽を共にした記憶があるからだと思った。

 思い出が俺の心にブレーキをかけている。

みんなで過ごしたあの日々に戻りたいと思っている。


――もう戻れない。いや戻ってはいけない。


 だから俺は暫くの間、

瞳を閉じ思い出に浸って、全てを清算しようと思った。


 俺は三年前未だ俺がただの、

『ワイルド=ターキー』であった時へ記憶を遡らせるのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ