表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/37

第5話

昨日、お気に入りが100件超えてお礼を言いました。

なぜか、既に600を超えてます。


ここまで来ると逆に恐怖を覚えますね。

本当にありがたい話です。

 はい朝です。学校に来てます。今下駄箱の前です。告白されました!

 いや、本当に勘弁してくださいよ。なんで俺なんですかね。可愛い子他にたくさん居るよね。

 しかも、コイツ断っても諦めないんですよ。下駄箱の前に立ってるから上履き取れないんですよ。


「……退いてもらえませんか」


 さっきから、こうお願いしてるんですけどね。退いてもらえません。


「いやいやいや! 待ってよー。頼むからさー。ね? 友達になろうよ。いいじゃん付き合うんじゃないんだしさ」


 ……これだよ。

 聞く耳持たず。馬の耳に念仏。釈迦に説法は違うか。

 てか、まじコイツどうしよう。女の俺が無理矢理退かせる腕力ある訳無いし。

 このまま友達になるしか道は残されて無いのか? いや、軟派な男は嫌いだ。いや、男と言う生き物が嫌いだ。そう、女の子の可愛さは素晴らしい。良い香りするし、柔らかいし、可愛いし可愛いし可愛いしな!

 ……現実から目を逸らしたら駄目だ。落ちつけー、でも詰んでるぞー。


「邪魔」


 ひょ?

 後ろから不機嫌そうな声が突然した。


「そこのお前、邪魔なんだけど」


 後ろを降り返ると、同じクラスの茶髪ピアスが立っている。

 すっごい眠そう。すっごい機嫌悪そう。すっごい怖い。


「あ? 邪魔すんじゃねーよ。すっこんでろ!」


 俺の邪魔をしていたチャラ男も凄む。

 てか、俺を挟んで喧嘩は止めれ。怖いから。


「……あ?」

「だ、だから今取り込み中だっつってんだろ!」

「……で?」

「ひ、人の話はちゃんと聞「退け」……け」

「……退け」


 チャラ男はすごすごと退散して行きました。

 不良すげー。不良怖ーい。でも、便利。


「あ、ありがとう。助けてくれて」


 男なんぞにお礼を言うのは口惜しいですが、ちゃんと言いますよ。礼儀ですからね!


「ん? あー別に。無駄に美人だと大変だな」


 やっぱ人間何事も適度にだな。と言いながら手を軽く振り去って行く茶髪ピアス。

 俺の努力の結晶が無駄とな! そして、群を抜いてイケメンな茶髪ピアスが適度とか言うなっての!


 教室へ入り、いつも通り希帆と楓ちゃんに挨拶。

 2人も笑って返してくれる。いいね、こういうの。いいね!


そらー。朝はちゃんと抜いてきたー?」


 席に座ったら、希帆にいきなりそんな事を言われた。

 なんで、朝食抜かなきゃならんですか。毎朝ジョギングしてる身で朝抜いたら、倒れてしまいます。


「抜いてないけど、なんで?」

「うあー! 余裕だ! 身体測定の日に朝食べるなんて余裕だこの人!」


 そのくびれた腰が憎い。と手を伸ばしてくる希帆。

 身体測定ねー。今日だっけか。忘れてたわー。まあ、たとえ覚えてたって朝抜かないけどね!




 ----------




 と言う訳で、やって来ました更衣室。

 入る時、最初は無駄にドキドキしたもんですが、慣れました。今じゃなんとも思わんね。

 むしろ可愛い下着を着てる子が居たら、どこで買ったのか聞くレベルにまで成長しましたよ。

 着飾るのは愛でる意味で重要な事なんです。


 いつもの2人と固まって体育着に着替える。

 ふと希帆の方を見ると、丁度ワイシャツを脱いだ所だった。

 あれ、おかしいな目から汗が出そうだよ。いや、同情なんてしてない。してないったら。


「……なによー」


 俺の目線に気付いたのか、じとーっとした目で睨んでくる希帆。

 しかし、その表情も可愛いので何も問題は無い。


「いや、なんでも無いよ?」


 そう、なんでも無いんだ。決して絶壁だなとか思って無い。


「ふーんだ! その身長もその乳も私に対する当てつけだなー! 羨ましいぞ!」


 そこは羨ましくなんか無いって言う所じゃないのか? そして揉むな! くすぐったいから!


「しかし、空さんは綺麗ですよねー。本当に羨ましいです」


 楓ちゃんまでそう言って、腰の辺りを触ってくる。

 いや、楓ちゃんだって結構あるからね? 柔らかくて形の良いのがくっ付いてるからね?


「どうやったら、こんなに綺麗にくびれるんですか?」


 あ、まだここの描写引っ張るの? もう良くね?


「……日頃の努力です」

「このおっぱいも日頃の努力か!」

「いや、それは勝手に育った」

「…………。なんで私のは……」


 あ、希帆が本格的に凹み始めた。

 若干涙目になってる。涙目になった希帆可愛いなー。悪戯したくなるけど泣かれると困るしなー。


 その後、仕返しに楓ちゃんのを揉んでやりました。Cでした。何がって? 察しろよ。

 希帆? うん、揉めないよ。掴めないもん。あ、ごめんって! 涙目で睨まないで!




 ----------




 着替えが終わって今は校庭に居ます。

 因みに、ここに来るまでに身長と体重等を計測し、体育館で握力とか計りました。

 身長は163cmだった。中2から変化が無いので止まったみたいだ。

 あ、体重? スリーサイズ? 聞くなよ変態。


 校庭に出た理由は、50m走のタイムを計るかららしい。

 今は男子が計っている。てか、男子共のスペックが基本的におかしい。

 なんで、5秒台が2桁近くも居るんですかね?

 1人なんて「帰宅部で鍛えた俺の俊足を見よ!」なんて叫びながら5.8秒のタイムを出してた。おかしいだろ常識的に考えて。

 一番速かったのは、全中得点王君の5.62秒。うん、済まない。名前覚えて無いんだ。


 次は、女子の番だ。

 さすがに女子は男子共と違って、普通のスペックだと信じたい。スペックが高いのは顔だけにして下さい。いや、割りとマジで。


 何人か計り、楓ちゃんの番が来た。タイムは普通だったよ。8秒半ば。

 なんだろうね。男子の有り得ないスペックを見続けた所為か、凄く癒されるタイムだ。


 そして、出席番号的に次は俺。

 いつもは、後ろに流してるだけの髪をシュシュで纏め、戦闘準備は完了だ。

 うん、希帆。似合うーって言いながら尻尾ポニテ引っ張らないで。

 首カクンってなるからね。地味に痛いからね。止めようね。


 クラウチングスタートを取り、合図と共にスタート。

 帰宅部で鍛えたこの足を見るがいい! ってパクリよくないね。ごめんね。


 結果は7秒フラットでした。

 女子の中じゃかなり速いんじゃないかな! 全力疾走だと少し揺れるのが気になるけどね。きっとこれが無ければもっと速いタイム出るんじゃないかな。


 結果に満足し、待機場に戻ると既に希帆がスタートの構えを取っていた。

 笛が鳴り、スタート。そしてバビュンって音がしたと錯覚を覚える程のスピードで駆ける希帆。


「5.92秒!」


 いやー……意味が分からんわ。

 速すぎじゃない? やっぱあれかね。無駄な物が付いて無いとタイム違うんかね。

 絶壁の女の子の事を歌ったあの歌は嘘じゃなかったんだね。

 って、なんで希帆はこっちに向かって全力疾走して来るの! もしかして考えてる事分かったの!? 乳に対して敏感すぎじゃない!?

 てか、なんで考えてる事分かんの!


 その後、終始不機嫌になってしまった希帆を謝りつつ宥めながら着替えました。

 お詫びに今度お菓子を作って持ってくる事になりましたよ。

 失礼な事を考えてた事は認めるけどさ。なんで分かんの。それが納得いかないよ。

 いや、お菓子は作るけどさ。対、乳限定のエスパーとか意味分かんないよ。




 ----------




 あ、今日は珍しく帰りに告白される事は無かったよ。

 珍しいとか自分で言ってて凹むね。このまま、告白イベントなんて無くなればいいのに。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ