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6話

 グリフォン達に乗り3時間ほどでルファール王国の港町に着いたルシアン一家と従者達は出航の前に港町で一泊することにした。

ルシアは初めて輝く海の水平線を見てその美しさに言葉にならない思いを抱き父であるルシアンに聞いた。


 「お父様!あれが海ですか!!」


 「ああ、そうだ」


二人がやり取りをしているとリアが従者を引き連れてルシアンに告げる。


 「お父様、私達は船にゾルフィ達を乗せにいきます」


 「ああ、頼んだぞリア、予定通りこの先の宿屋に私達は行こうと思う、後で来てくれ」


 「はい、お父様」


 リア達が船着き場へと向かうとルシアはルシアンに言った。


 「お父様!!私、もっと近くで海を眺めて見たいです!」


 「そうだな、、しかしルアおば様の事もあるな、、、、、」


 「旦那様、お嬢様は私にお任せください」

 

 「そうですか、分かりました、カリアンさん、よろしくお願いします、セシア、ルアおば様、私達は宿屋に向かおう」


 「ええ、あなた」


 「カリアン行きましょう!」


 「私も共に行きましょう、ルシアお嬢様」


 「え?エティアスはいいです!!」


 急に赤面するルシアを見て疑問に思っていたエティアスにカリアンが答えた。


 「エティアス、貴方は旦那様達をお願いします」


 「旦那様達の護衛なら他の従者の者達で十分ではないか?」


 エティアスがそう返すとカリアンはエティアスに近づき小声で話した。


 「お嬢様は恐らくは海に入られたいと仰るでしょう、、、海に入るからには服を脱ぐでしょう?だから男性は、、、」


 「そう言う事か、、、、分かった」

 

 カリアンとエティアスの話が終わるとルシアは言った。


 「それじゃあ!お父様、お母様、ルアおばあ様、行ってきます!」


 「ちょっと心配ね?ルシアちゃん?海は危険でもあるから中に潜って沖まで行かないようにね?」


 「わかりました!」


 ルシアン達と分かれたルシアとカリアンは人気の少ない森林のある砂浜へと向かった。ルシアは下着だけになると海に真っ先に飛び込んだ。


 「カリアン!!一緒に泳ぎませんか?」


 「私は見るだけで十分です、お嬢様」


 「あっ!!」


 「どうしました?!お嬢様!」


 急に屈んで声を上げたルシアを心配してカリアンが近づく


 「テェーイ!!」


 ルシアは心配して近くに寄るカリアンに思い切り海水を浴びせる、服のまま思いきり海水を掛けられたカリアンは怒って言った。


 「やりましたね!お嬢様!これはお返しです!」


そう言うとカリアンは魔力を操りルシアの前に巨大な海水の玉を作り出す。


 「ちょっと!カリアン!待って!話せばわかります!」


 「問答無用です!」


 巨大な海水の玉を受けたルシアは尻もちをついてカリアンに言った。


 「あはは、やられたわ!」


 それから二人は暫く海で戯れながら時間を過ごした。濡れた衣服や乾かすため森林に入るとカリアンが魔法で火を起こして二人は火を囲みお昼時でお腹を空かせたルシアの為にカリアンが持っていた干し肉を火で炙ると動物の鳴き声が聞こえて来る。


 「あの鳴き声、猫ですか?カリアン」


 「猫科であるのは間違いなさそうですね、お嬢様」


 鳴き声がどのどん二人に近づいて来たかと思うと一匹の銀色の猫の様な生き物が現れる。


 「ミャーーーー」

 

 「銀色の猫?」


 「猫にしては足が太いですね、、、、」


 「ニャーーーー」


 「お腹すいてるのですね?ほら食べて」

 

 ルシアが自分の干し肉を銀色の猫の様な動物に与えるとその生き物は夢中で干し肉を食べだす。干し肉を食べ終えるとその生き物はルシアの身体に顔を擦り付けて甘えて来る。


 「可愛い!カリアン!この子連れて行きましょう!」


 「そうですね、、しかしハートランド王国へ行く途中ですし、、、旦那様にいいかどうか聞いてみましょう」


 銀色の猫のようなその動物はルシアに抱きかかえられると喉をゴロゴロ鳴らした。ルシアは動物を抱きかかえたままカリアンと宿屋へ向かった。


 「ルシア?どうしたの?何!その可愛い生き物は!?」

 

 「さっき出会ったんだけど飼ってもいいですか?お父様、お母様」


 「うーーん、、、しかしな」


 「アナタ!こんな可愛い子、放っておけないわ!いいですよね?!」


 「そうだな、、、、ルシア責任を持って観ると約束できるか?」


 「もちろんです!お父様!」


 「分かった、大事にな」


 「はい!ありがとうございます」


 「あらあら?可愛いわねぇ、男の子かしら?女の子かしら?名前を決めてあげなきゃね~ルシアちゃん?」


 「男の子見たいですね、、、、フェリル、、、ていう名前はどうでしょう?」


 「いいんじゃないかしら?よろしくお願いね、フェリルちゃん」


 「ニャーーー」


 「あらあら、私の言った事が分かるのかしら?賢い子ね」

 

 「ルシア!私にも抱かせて頂戴?!」


 「はい、お母様」


 「フェリルちゃん、これからよろしくね」


 「ニャーー」


 「お母様、そろそろ返してください!」


 「もう少し抱かせて!ルシア!」


 「いいえ、大分汚れているのでお風呂に連れて行きます!」


 「セシア、、、、確かに身体を洗ってやったほうがいい」


 「、、、分かりました」


名残惜しそうにする母セシアを後にルシアはフェリルを連れて風呂に入り一家で食事を終えるとルシアはフェリルと寝床へ着ついた。


 

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