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4話

 ハートランド王国に赴く前の晩ある思いを抱き続けていたルシアンとセシアの義理の娘リアはルシアンの執務室へと顔をだしていた。


 「こんな時間にどうしたのだ?リア?」


 「はい、お父様、明日はザナン陛下にお会いしに向かう予定ですが、私とハートランド国王には血の繋がりがありません、私も行くべきなのでしょうか?」


 「気にすることはない、私とセシアとも血は繋がっていないだろう?」


 「その通りです、、だからこそ考えているのです!お父様!私はアシナント伯爵家の娘としてお父様とお母様そしてルアおばあ様に育てていただきましたが本当に私は将来アシナント伯爵家の後を継ぐべきなのでしょうか?血の繋がるルシアこそアシナント伯の後を継ぐべきでは?」


 そう聞く自慢の娘にルシアンはふっと笑い優しく娘に声を掛けた。


 「リアよ昔を思い出せばお前と私は貴族の作法や常識を覚えるのに苦労したな、そんなお前が周りの期待に応えようとルファール王国の伯爵家の令嬢として努力して来たのは知っているがそれが重くなったのか?。」


 「、、、はい」

 

 「リアよ、確かに将来お前にとって重いものを負わせるかもしれないな、他の諸侯の中には新参者の伯爵である私を快く思わない方や血の繋がらないお前に爵位を譲ることに否定的な方もいるだろう」 


 「その通りだと思います、お父様」


 「しかし誰が何と言おうとお前は私とセシアの娘であることに変わりはない、それにこのルファール王国の数ある騎士団の中で最強とされ続けて来たかつてのカルザス閣下の騎士団と並び重要視されているのはお前の指導でグリフォン達に乗る騎士隊が編成されたことが大きい。魔王の討伐もアナ様の活躍もあったがもお前とグリフォン達の力なくしては勝利はあり得なかっただろう。もしお前が後をどうしても継ぎたくないというのならそれは仕方がないとも私は思う。だがお前がルシアや他の者達に気を使うのならその必要はない」


 「、、、私が貴族の血を継ぐものでなくノアと結ばれたとしてもですか?」


 「私も若い時は平民として生きて来た、出自は私は気にしていないのを知っているだろう?それに今やノア君はアストリア王立騎士団の騎士になっている、周りもその点に関しては何も言わないだろう、いや言ったとしても私はお前たちを認めるつもりだ、将来二人で私がお祖父様やルア様から受け継いだこの領地をたのむぞ」


 「ありがとうございます、お父様」


 「うむ、ところでハートランド王国へ向かう道だがゾルフィ達に乗り港までいきその後船に乗ろうと思う、手配を頼んだぞリア」


 「はい!それでは失礼します」


 リアが執務室をでると入れ替わりにルシアンが団長を務める金鷲獅子団の副団長で親友のサーディスが入って来る。


 「娘を持つと大変だな?ルシアン」


 「サーディス、聞いていたのか?」


 「ああ、偶然だが」


 「、、、話した通り暫くハートランド王国に滞在する、騎士団を頼むサーディス、領内の事は他の従者に任せる」


 

 「分かった、、、、、気をつけてな」


 「サーディス、、、、、余計なお世話かも知れないがお前も結婚したらどうだ?」


 「俺には今のままが合ってるさ」


 「気持ちを伝えようと思ったことはないのか?」


 「ああ、悩んでる内に司祭になり今は司教になっちまったからな、タイミングを逃したな、、」


 そう言ってサーディスは魔王を討伐した仲間の一人、ショートカットで元気な司教を思い出した


 「サーディス、酒でものむか?」


 「気にするな、明日はハートランド王国に向かうんだろ?」


 「ああ」


 「戻ったらハートランド産の高い酒をたのむぜ?」


 「分かった。」


 そして夜は更けていった


 

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