31話
ザナン三世の元に手紙が送られてきたから約束の期日がやってきた、ルシア達は指定した場所をしらずザナン三世の後を隠れながら追って行く、数日掛けて北の深い森の中を抜けると一つの小屋があり多くの帝国兵と思わしき者達が周りを固めていた。その前にザナン三世は数名の近衛騎士とセルナディアを連れてくると数名の男達が待っていた。男達の一人が言った。
「これはこれは国王様」
「貴様ら!誰に口を聞いている!」
怒号を発した近衛騎士を諫めてザナン三世は言った。
「セシアの安全を確認させてもらうぞ」
「いいだろう」
男が笛を鳴らすとルシア達を襲った女が手足をしばられたセシアを小屋から連れ出して姿を現した。後から付いて来ていたルシア達はその姿を見て背後に回り込むことにする。
「ノエルちゃんとルキフ君は私と来て背後にまわろう、ラーセル君は近衛騎士達を見張る人たちに魔法を掛けて眠らせられる?」
「分かりました、任せてください」
「俺とアエリアとフェリルはどうするんだ?」
「ちょっと危険だけど側面に向かうようにして私が笛を鳴らしたら敵の注意を引ける?アエリアはラーセル君と笛の合図を鳴らしたら近衛騎士の人達と来て」
「分かりました、ルシア」
「よし!フェリル!いっちょうやるぜ!」
「ナァーゴ!」
ルシア達の作戦が決まると小屋の方に急いで向かいそれぞれの場所に赴く。ルシアとノエルとルキフは小屋の裏側から中を覗くとセシアと以前自分達を襲ってきた女と数名の男達がいるのが見えた。そこへザナンがちょうど一人で入って来る、ルシアは直ぐに笛を吹いた。
するとケイオスが大声を上げる。その声を聞いた外にいた男達や中の男達も外へでた。残った女が剣を抜くのを見たルシアと続いてノエルは窓に飛び込んで中に入る。
「な?!お前達は!!」
「お母さまとお祖父様には手出しはさせない!」
そう言ってルシアとノエルは女に近づく。
「くッ!!セイア!!!」
女はセシアに剣を振るおうとするがそれをノエルが防ぐ
「また貴様か!!」
「、、、、もうルシア様に悲しい顔はさせない」
「ハアッ!」
女が剣を振るうとノエルは難なく防いで女を押し返した壁際に追い込まれた女は自害しようとするがノエルに剣をたたきおろされて
後から入ってきたルキフに拘束された。外では近衛騎士達と帝国の男達の剣を交える音が聞こえて来る。
「すまぬ、ルシア助かったぞ」
「いいえ、お祖父様、私達は加勢にいきます!」
「私もいくぞ」
そう言ってザナンは女の剣をとると真っ先に外へとでた。
「ノエルちゃんとルキフ君はお母様とその女を見ていて!」
「はい!お嬢様!」
外へ出ると数の違いから近衛騎士達は苦戦していたがザナン三世がその劣勢を覆していった。
「セルナディアよ、無事か?」
「はい、陛下も無事で!」
「お祖父様、本当に凄い、、、、、」
「はっはっは、剣では負けたことがないからな、しかしルシアよ、お前のお陰で命拾いした、礼をいうぞ我が孫娘よ」
「陛下、数名は事情を聞く為捕縛しました」
「うむ、では一度セシアを連れて公都に帰るぞ、、、、セシアにもルシアン殿が亡くなった事を告げねばならぬが、、、、」
「、、、、、そうですね、お祖父様、、、、」
公都への帰路ルシアンが亡くなった事を告げるとセシアは信じられずただ茫然としていた。公都に帰るとエティアスやカリアンが出迎えてセシアはルシアンの墓地まで赴いた。墓石に刻まれた名前をみてセシアは悲鳴のような声を上げて泣いていた。




