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29話

 公都に戻り王都の援軍が謀反を興した兵達の鎮圧してから二日後、ルシアは帰ってきたルシアンの遺体を見て呆然としていた、そんな中、公都シャディルに訪れたザナン三世へある手紙が送られてきた。その手紙を読むとザナン三世はセルナディアを呼んだ。


 「、、、、セルナディアよ、早急に葬儀を開いて秘密裏に連合を結ぶ諸国の重鎮を呼び出してルシアを王座に就くようにしてくれ」


 「何故、急にそんなことを?陛下」


 「うむ、セシアが何者かにさらわれたようだ、狙いは恐らく私の命だろう」


 「バイセン伯の御子息の話の限り恐らく帝国の罠です!陛下!」


 「分かっている、だからこそルシアを王座につかせて連合諸国と力を合わせて北への防備を整えるのだ、私は手紙を返して少しの間時間を稼ぐ」


 「その後はどうされるおつもりですか?」


 「セシアが僅かにでも助かる可能性があるのなら私は手紙の通りにするつもりだ」


 「せめて私と何名かの近衛騎士を連れて行ってください!」


 「分かった、しかし私から離れていてくれ」


 「しかし!それでは!」


 「セルナディアよ、セシアの為だ、どうか聞いてくれ」


 「、、、、、、、」



 「誰か!ルシアを呼び私が書く手紙を連合国に届けてくれ!」


 「ハッ!陛下」 


 使いをだして暫くするとルシアがザナン三世の前にやって来る。ルシアの顔には表情は無くルシアンが死んだという現実を受け止められずにいた。ザナン三世はそんなルシアを抱きしめて言った。


 「すまぬ、ルシアよ」


 それを聞いたルシアの目からは涙が溢れた。


 「お祖父様、、、、、お父様が!!」


 泣き続けるルシアをザナン三世はただ抱き締め続けた。そして暫くするとザナン三世はルシアの瞳を見つめていった。


 「ルシアよ、どうか聞いてくれ、私はセシアの為に帝国の手の者達に応じて7日後奴らが指定した場所に赴く、お前は王座に付きセシアの帰りを待っていなさい、セシアは必ず助け出す」


 「お祖父様はどうされるのですか、、、、?」

 

 「帝国の狙いはこの国や連合国を支配下に置く事だろう、私には王族としての務めとお前の母の父親としての務めがある、たとえその為に命を失う事があってもだ」


 「それなら私もいきます!」

 

 「これだけは駄目だ、ルシア、分かってくれ、国の諸侯や貴族そしてセルナディアがお前を支えてくれる、お前は決して一人ではないぞ」


 それまで黙っていたセルナディアもルシアに近づき頭を撫でて言った。


 「ルシア、貴方とセシアの為に私もいきるわ、だから私達とこの国の為に貴方も生きて」


 「セルナディアおばさま、、、」


 「ルシアよ、明日はルシアンとの最後のお別れだ、今日はもう休みなさい」


 「はい、、、、お祖父様、、、、」


 ルシアは部屋に戻ると考えていた。


 (お父様を死なせてしまった、、、、、だからお母様とお祖父様は絶対に死なせない!)


 そう考えていると部屋の扉をたたく音がした。部屋を開けるとノエルとルキフとアエリア、ラーセルとケイオスが立っていた。


 「皆、、、、」


 

 「ルシアン様の事は非常に残念でした、、でもどうか元気をだしてくださいお嬢様」


 「ありがとう、、皆一つおねがいがあるの」


 「どんな願いだ?」


 「お祖父様の後をこっそり付いて行ってお母様とお祖父様の安全を一緒に守って!」


 「もちろんだぜ!」


 「そうですね、、今度は誰も死なせないです」


 「、、、、、ルシア様と行くよ」


 「無茶しないように私も一緒にいくよ」


 「俺も皆と同じ気持ちです、お嬢様」


 「ありがとう、、、、皆」


 ルキフ達を部屋に戻る様にいうとルシアはベッドに入った、眠れないルシアの枕もとでフェリルが眠っていた。

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