24話
ルシア達が馬車に乗り王都か2日ほど経つとハートランド王国の西にある広大な平地の遠くに街と高台の上に築かれた大きな城が見えて来る。
「ノエルは公都に行った事はある?」
「、、、、ないよ」
「ノエルも初めてなんだ、今日からあの城が私達のお家になるんだね」
ルシア達を乗せた馬車が街に着くと城に居たもの達と領民達や衛兵が総出で花びらを撒いてルシア達を出迎える、代表者らしき騎士と他の数名の騎士がセシアの前に膝まづく。
「公都シャディルにようこそセシア殿下、公都の民達と共に歓迎いたします」
「皆さんの歓迎ありがたく思います、これからよろしくお願いします、貴方のお名前は?」
「元メイキス騎士団第三騎士隊、副隊長のマーティンと申します、汚職に塗れたゼオナルドの片棒を担いだ騎士団長や騎士や衛兵、私兵などの臣下達をザナン三世陛下やセルナディア様の要望で解任して、騎士団も解散いたしましたゆえ私が一応の代表者となりました、人事は公爵閣下が来られた時、改めて受け入れるつもりですのでそれまでよろしくお願いいたします」
「分かりました、私達はこの地に来るのは初めてです、色々教えてくださいね」
「ハッ!それではディサイド城へご案内いたします、どうぞこちらへ」
領民が花びらを撒いて歓迎する中ルシア達はセシアとマーティンの後をついて行くディサイド城に入るとほとんど人がおらずガランとしていた、一通り施設に案内された後ルシア達は自分達の部屋へ向かった、少し経つとフェリルを連れてルシアは友人達の部屋を訪ねるとルシア達は中庭に向かった。
「人がほとんどいないね」
「それだけ汚職に塗れたものが多かったんですね、ゼオナルドに反発したり意見する者達はこのメイキス公爵領の辺境地帯に追いやられていると父上から聞いた事があります」
「それにしてもハートランド王国の騎士にしてはひ弱そうな騎士が多かったな」
「、、、、多分、、、、私でも勝てる、、、」
「この公爵領はアーズ大陸の最西端に位置していますから他国や北のディオトール帝国などの脅威が最もない地です、それゆえに実力主義ではなく家柄やゼオナルドが気に入るかどうかだけで決めていたんだと思います、公都にはスラム街まであるそうです」
「騎士団の再建や貧しい領民の暮らしの安定が最優先だね」
「そうですね、ルシア様」
ルシアとラーセルがはなしているとケイオスのお腹が鳴る。
「腹減ったな!」
「そろそろお昼だね、昼食できてるかな?」
「食卓へいこう、皆」
ルシア達が食卓に行くと城の従者が料理を並べていた。
「ルシア様、もうすぐ準備が出来ますのでお座りになってお待ちください」
「分かりました」
ルシア達は食卓の席に着くとセシアとエティアスとカリアンもやって来る、三人が食卓の席につくと最後に全員分のオニオンスープが運ばれ一同は食事を口に運ぶ
「お母様、お父様はいつこちらへ?」
「5日後にはシャノアおばさんと来ると思うわよ、ルシア」
「シャノアさんも来るの?それならアエリアに紹介しないとね!」
「ルシア、シャノア様って魔王討伐に参加したというあのシャノア様ですか?」
「うん!お父様の友人で今はファール教の司教様だよ、アエリアがシャノアさんに仕えればアエリアの願い通り司祭になれるよ!同じ公都にいるんだし私としてもアエリアの願いが叶うならうれしいよ」
「ありがとうございます、ルシア、シャノア様がこられたら是非ご紹介してください」
「うんうん!」
「エティアス?」
「いかがいたされました?お嬢様」
「食事を終えたらルキフ君とケイオスとノエルと共に剣術の稽古をつけてください」
「ボクとアエリアさんも見学にいきます」
「分かりました、お嬢様、では食べたあと訓練所で稽古いたしましょう」
「楽しみだな!な?ノエル!」
「、、、、、そうでもない」
「でもノエルの剣の腕すごく気になるね」
「、、、、、、、、、大したことないよ」
そんな会話をして食事を終えるとエティアスとルシア達6人は城の訓練所へと向かう、訓練所に着くとルシア達は一人ずつ稽古をつけてもらうが成す術なくエティアスの剣の前に崩れた、そして最後にノエルの番が回って来る。ノエルは礼をして剣を構えて言った
「、、、、、行きます」
そう言うとノエルは凄まじい速さでエティアスとの距離をつめて華奢な体の何処にそんな力があるのかと思う程重い剣の一撃を振るう。エティアスはその一撃を受けて手加減出来ないと判断して次々と繰り出されるノエルの早く重い剣撃を受け流していく。
(この剣技、ウィルド様が仰った通り、ハートランド王国の近衛騎士に匹敵するほどだ、、、)
そうエティアスが思っているとノエルが渾身の一撃を突進してエティアスに振るおうとする、エティアスはノエルが剣を振り下ろ
す前にノエリアに近寄り腰投げをした、剣を落として倒れたノエルにエティアスは手を差し伸べた。
「見事な腕前です、ノエル殿」
ノエルはエティアスの手を掴み立ち上がるとルシア達がに近づいて来て言った。
「すごい!すごい!」
「やるじゃねえか!ノエル!くやしいけど俺たちより剣の腕は上だな」
「まるで騎士同士の戦いをみてるようだったよ」
「ルキフ君、ノエルさんは正式なルシア様の騎士ですよ」
「そうだったね、俺達と同じ年齢だからそんな実感わかなかったけど今の稽古を見て思ったよ、本当に凄い」
「怪我はありませんか?ノエル?」
褒められ慣れないノエルは顔を赤くして言った。
「、、、、、、、、大丈夫、、、、ありがとう」
「君の様な騎士をルシア様の従者に出来て有事の際にも安心できそうだ」
「クゥ――っ!正式な騎士なんて、羨ましいな!俺も負けてられねぇぜ!エティアスさん明日からも剣の稽古をお願いします!」
「私もお願いします!エティアス!」
「三人に遅れをとらないように頑張るので俺もお願いします!」
「分かったこれから毎日昼食の後指導しよう、この後は基礎的な体力作りをしてもらうよ?いいかな?」
「もちろんだぜ!エティアス先生!」
「君はどうする?」
エティアスがそうラーセルに聞くと答えた。
「ボクはどう頑張っても剣は上達してきませんでした、だからボクはいいです」
「ラーセル君は魔法が得意なんでしょ?それならカリアンに頼んで見てもらう?」
「本当ですか?エルフ直伝の魔法の教えを受けれるならうれしいです!是非おねがいします!ルシア様」
「うん!明日カリアンにいいか聞いてみるね!」
そして夕方まで指導が続きクタクタになったルシア達は夕食をとるとその日は休んだ。




