23話
ルシア達と別れてリアとルアとルファール王国に戻り女王ノエリアと面会した後アシナント伯爵家の城についたルシアンはルファール王国伝統の爵位継承の儀が行うためサーディスを含む騎士団の騎士達や従者達を集めた。
「皆、よく集まってくれた、今日は別れの挨拶をしに来た、伯爵家はリアに騎士団はサーディスに任せる、皆、リアとサーディスを支えてくれ」
「おい、おい、ルシアン、帰って来て突然呼び出したとおもったら後を任せるなんてどうしたんだ?」
「ああ、ノエリア陛下の推薦とハートランド王国国王ザナン三世陛下の願いで公爵となる事になったんだ」
「ルシアン、いくらノエリア陛下とハートランド王国の国王の頼みとは言え俺達に相談もなしでか?」
「すまないサーディス、言った通りザナン三世陛下はルシアを後継ぎにと熱望しているし、そのルシア一人をハートランド王国には置いていけない、それにノエリア陛下の強い要望でファール教の教えを広めることを優先しなければならないと思ったんだ」
「ハートランド王国へのファール教の布教は誰が行くんだ?」
「有力なのはシャノアだ」
「、、、、ルシアン、俺もハートランド王国へいくぜ?お前達!リアと第一騎士隊長のファーガスン達のいう事を良く聞いて支えてくれよ」
「サーディス!」
「ルシアン、どうせなら公爵家の騎士団長とか副団長とかの方がいいだろ、それと俺のあいつへの気持ちを知ってるだろう?それにお前と俺はいつも一緒にだろ」
「サーディス、、」
沈黙するルシアンにファーガスンが言う
「ルシアン様、サーディス副団長、後は我々が引き継ぎリア様を支えます、各騎士隊長はどうか?」
「ルシアン様から受けた御恩は忘れていません、我々もファーガスンと共にリア様を支えます!」
「すまないな、皆、急だが爵位継承の儀を行う」
それから数時間後爵位継承の儀の準備を終えたアシナント伯家の臣下達は大広間の集まっていた中央に位置されたアシナント伯家の家紋の大旗を背にして台に乗った大きなロウソクを前にした正装を着たルシアンが立っていると、入り口から同じくルファール王国の正装を着たリアが火の灯ったロウソクを手にルシアンの方へと歩き出した。リアは中央に来るとルシアンとロウソクの乗った台の前に立った。
「聖神カリュの元にルファール王国、アシナント伯を我が娘リアに引き継ぐ、新たなアシナント女伯よこのロウソクに命の火を灯すがいい」
そうルシアンが宣言するとリアは中央の大きなロウソクに火を灯した。
「今、ここにアシナント伯は引き継がれた、新たなアシナント女伯への忠誠を」
儀礼に参加した者達全てが膝まづくとリアの演説が始まる。
「皆さんお立ち下さい、私はこれから新たなアシナント女伯として聖神カリュとルファール王国の女王ノエリア陛下に忠誠を誓います、皆もこのルファール王国の為尽力して頂きます、これからよろしくお願いします」
リアがそう言うと臣下達は再び膝まづいた。儀礼が終わり臣下達がさるとルアとサーディスがリアとルシアンに近づいた。
「うふふ、立派だったわよ?リアちゃん」
「ありがとうございます、ルアおばあ様」
「おめでとう、リアちゃん」
「サーディスさん、ありがとうございます、本当は不安だけど精一杯やります」
「リアちゃんなら大丈夫でだろうさ、ノアとの結婚式には呼んでくれよ?」
「はい、必ず!」
「リア、ノア君によろしくな、結婚式には全員でいくぞ」
「うふふ、今度はリアちゃんの結婚式がたのしみねぇ?それまで私は生きるわよ」
「ルアおばあ様、そろそろ寝室に、私も一緒にいきます」
「分かったわ、ルシアンにサーディス君、向こうでも元気でいて頂戴?」
「はい」
二人が広間から去ると入れ違いにシャノアがやってくる。
「ルシアン君、聞いたよ!ハートランド王国の公爵になるんだって?」
「ああ」
「ボクも大司教様からの話が来てルシアン君の治める地に布教しに行くことになったよ!また一緒だね、サーディスは?」
「俺とルシアンは一心同体だからな、俺も一緒にいくぜ」
「サーディスはお酒と女の子目当てでしょ?」
「おまえなぁ、俺は割と一途なんだぜ?」
「あはは、冗談だよ、よろしく!サーディス」
「ああ、またよろしくな?シャノア」
「じゃあボクは一度教会に戻るよグリフォン達に送ってもらうんでしょ?その時一緒にね!」
去っていくシャノアをサーディスはじっと見ていた。
「サーディス、お前は、、、、」
「気にするな、ルシアン俺はあいつを見れていればそれでいい、、、、ところでハートランド産の酒は買ってきたのか?」
「ああ、ザナン三世陛下秘蔵の酒を賜った」
「一杯やるか」
「分かった、サーディス」
リアがアシナント女伯になったその日ルシアンとサーディスは夜遅くまで酒をのんだ。




