21話
ハートランド王国のゼオナルドが治めていた公爵領に向かう事になったルシアはザナン三世にあるお願いを言う為にルキフやケイオス、アエリアとラーセルを連れて五人で大広間へと向かっていた。
「陛下、ルシア様が謁見をしたいと仰っているようです」
「ふむ、分かったセルナディアよ、ルシアを通してくれ」
「かしこまりました」
セルナディアに連れられてルシア達五人がザナン三世の前に立った
「ルシアよ、今日は何用だ?」
「はい、陛下」
「ルシアよ、畏まらなくてよい、いつも通りに話しなさい」
「ありがとうございます、お祖父様、こちらの私の友達二人、、フラガルド侯爵の令息ケイオス君とバイセン伯爵の令息ラーセル君を一緒に連れていきたいのです」
「フラガルド侯爵とバイセン伯爵の子息を従者にということか?そちらの二人は同じ気持ちか?」
「はい!陛下、親父の了解を得れば直ぐに一緒に行きます!」
「ご機嫌麗しくございます、ザナン三世陛下、ボクも見分を広めるためこの親友ケイオスと同じ思いです」
「ふむ、、、、セルナディアよ、すまないがフラガルド侯とバイセン伯を呼んでくれ」
「はい、陛下」
セルナディアが大広間を出て暫く待つとフラガルド侯爵とバイセン伯爵をつれてセルナディアが大広間にやって来るとフラガルド侯爵がザナン三世に言った。
「陛下、話はセルナディア様から聞きました、我が息子ケイオスは愚息なれど剣の腕については同じ年齢の者達と比べて否定できない実力を持っております、何より王位継承の候補であらせられるルシア姫の従者になるならばこれ以上ない名誉でございます」
「そうか、バイセン伯はどうか?」
「我が息子ラーセルも16歳、剣の腕が非常に未熟ですが賢さと魔法の才はあります、国の見分を広めルシア様の力となるなら私もフラガルド侯閣下と同じきもちです」
「聞いての通りだルシアよ」
「フラガルド侯、バイセン伯、ありがとうございます」
「いえ、息子をよろしくお願いいたしますルシア様」
「我が愚息は貴族の作法をしりません、その息子を従者にとは、、、、ルシア姫に感謝いたします」
「出発は明日だな、ルシアよ、公爵領はここに近い、夕食までこの城でゆっくり過ごしなさい」
「はい!お祖父様!ありがとうございます、それでは失礼します」
ルシア達五人は大広間を後にして中庭で集まった。
「ありがとう!皆これからも一緒だね!」
「おう!これからもよろしくな!姫様」
「ケイオス君、ルシアでいいよ!」
「りょーかい!」
「ラーセル君、明日向かう公都ってどんなところか知ってる?」
「この王都から馬車で二日ほど向かうと公都になりますね、王都に次いで発展している都でもあるんですが重い税や貴族に都合のよい規則ばかりで平民が豊かとはいえないようです」
「俺の親父もゼオナルドの野郎の統治は酷すぎるっていってたぜ!未成年の女の子達を大勢使用人にしてはーれむ?とかにしてるという話だったな!」
「奴隷の売買もしていたようです、ルシア様も危なかったかもですね」
その話を聞いたルシアは一度だけみたゼオナルドの顔をおもいだすと寒気が走った。
「父上が仰っておりましたがルファール王国は第一に領民の事を考えて貴族達や騎士達は、奉仕、清貧、信仰、武勇、忠誠を信条としていると聞いてます、それにルシアの父上であるルシアン様の人柄はハートランド王国の諸侯達にも好意的にみられているそうです、ルシアン様が領主になれば全然違ってくるとおもいます」
「うん、お父様は領内でも領民の事を大事にしてたから公都でも領民が平穏に暮らせるといいな」
「ラーセルさん、公都にはファール教の教会はありますか?」
「いいえ、アエリアさん、このアーズ大陸にもファール教の教会は多くありあますがゼオナルドは宗教を嫌っていたので公都にはどの宗教の教会はありません」
「そっか、アエリアはファール教の司祭見習いだったもんね」
「アエリア、ルシアン様がご領主になられたら恐らくファール教の教会を建てるとおもうよ」
「ボクもルキフ君の考えと同じです、ルファール王国の女王ノエリア陛下がルシアン様をハートランド王国の公爵にと了承したのはファール教をもっと広めるためでもあるでしょう、ハートランド王国は周辺の同盟国の盟主国ですからハートランド王国でファール教が多く信仰されれば同盟国にも浸透しやすくなることも考えたと思います」
五人がそのまま色んな話していると日が暮れていてエティアスとカリアンがやって来る。
「ルシアお嬢様、ここにおられましたか、明日は早いので今日はザナン三世陛下と食事をとられた後ゆっくりとおやすみくだい、フラガルド侯とバイセン伯の御子息様もご一緒に、ルキフくんとアエリアも食事に招かれてる行ってきなさい」
「俺とラーセルも?」
「皆、行こう!」
「お、おう!」
会食用の大きな食卓に行くとすでにザナン三世とセルナディア、そしてフラガルド侯爵とバイセン伯爵が席で待っていた。驚いたケイオスとラーセルは声をあげた。
「親父!?」
「父上!どうしてここに?」
「うむ、陛下のご好意でな、明日公都に出発するお前達と一応の別れの席にとな」
「ケイオス、今日は陛下の前だ礼儀正しくするのだぞ!」
「はっはっはっ、フラガルド侯よ私は構わぬ、そなたらの倅はルシアのお気にりのようだしな、ルシアの友人達よ沢山食べなさい」
「それじゃあ、早速!」
そう言って料理にかぶりつくケイオスを見たフラガルド侯は顔を下に向けた。ラーセルは貴族らしく料理を食べ、アエリアとルシアもそつなく食べる、ルキフは平民といった感じの食べ方をしていた。会食が終わるとザナン三世とフラガルド侯爵とバイセン伯爵に挨拶して自分達の部屋に戻った、ルシアが部屋に着くとフェリルが待っていた。
「ただいま、フェリル」
「ミャーー!!」
フェリルを撫でてベットに横になるとフェリルもベットに上がり毛布をふみふみして眠りにつくそんなフェリルを撫でながらルシアも眠りについた。




