20話
オズワルドの部下達に拉致されたルシアとケイオスは無事解放されて数日後にルキフとアエリアとラーセルを加えた五人で城の中庭に集まっていた。
「二人とも無事で本当に良かったです」
「ありがとう、アエリア」
「ケイオス君、頭の怪我は大丈夫ですか?」
「おう!もう平気だぜ!アエリア」
「ケイオスはいざという時も頼りになるね」
「よせやい!ルキフ、照れるじゃねぇか、フェリルも一緒に戦ってくれたからな!」
「ルシア様、そういえばフェリルの傷の具合はいかがですか?」
「背中に傷があって包帯をしてるから動けないけど傷自体は浅いよ、ね?フェリル?」
「フミャーン」
フェリルはルシアに撫でられて手に顔を摺り寄せて甘える。五人で話をしているとルシアンとセシアとリアがやって来る。
「お父様!」
「ルシアここにいたか、こちらの二人は?」
「初めまして、バイセン伯の息子ラーセルです」
「俺はフラガルド侯爵の四男のケイオスだ!よろしくな!叔父さん!」
「ああ、ルシアが世話になっているようだね、よろしく頼むよ二人とも」
「お父様、一体どのような用ですか?」
「、、、ルシアよく聞いてくれ、私とリアはこれからルファール王国へと向かいリアにアシナント伯を継がせる、お前とセシアはエティアスさんとカリアンさんとこのハートランド王国に残りこの王国の事を今以上に知って欲しい」
「どういうことですか?」
「ザナン三世陛下の願いで私はハートランド王国の公爵になるのだ、そしてお前は王位継承者の候補になる、私はアシナント伯をリアに譲りセシアの父上であらせられるザナン三世陛下やこの国を支えようとおもう、リアとは今までのようには会えないと思うがどうか聞いて欲しい」
「本当ですか?お姉さま?」
「ええ、ルシア」
「寂しいです、、、、」
「ごめんね、ルシア、一段落したら必ずまたこのハートランド王国に会いに来るわ、その時またグリフォン達に乗ってルファール王国を一緒に回りましょう」
「、、、はい、お姉さま、約束ですよ?」
リアはルシアを優しく抱きしめると一言だけ口にした。
「約束ね」
「、、、、お父様、おばあ様はどうされるのですか?」
「ルファール王国へリアともどるそうだ」
「、、、はい」
「ルシア、最後にルアおばさまに挨拶にいきましょう、友人も連れて来ていいわよ」
「、、、はい、皆、いい?」
「ルアのあばあ様か?あたりきよ!」
「ルア様にはお世話になったから俺も会いたいですお嬢様」
「私もルキフ君と同じ気持ちです」
「ボクもいいのですか?」
「ああ、ルシアが友人達といればルアおば様も安心できるだろう、是非一緒に来てくれ」
気を落としたルシアは下を見つめながらルアのいる部屋へと向かった。部屋に入るとルアが笑顔で出向かえてくれる。
「ルシアちゃん、来てくれたのね」
「、、、おばあ様!お姉さま!どうか一緒に残ってください!」
「、、、ルシア、、、」
「ごめんなさいね、ルシアちゃん」
ルアは泣くルシアを抱きしめて言った。
「私ももうこの年だし最後になるかもしれないわね?ルシアちゃん、私も残りたかったけどリアちゃんを一人にして置けないわ、リアちゃんはアシナント伯を継ぐ身よ少しお別れが早くなってしまったけどどんな人も別れを経験するの、だからルシアちゃん今いる友人やルシアンとセシアちゃん、エティアスさんやカリアンさんを大切にしてね?私は遠く離れてもルシアちゃんの事を想っているわよ?」
「、、、はい、、おばあ様」
「ありがとう、ルシアちゃん、、お友達の皆、どうかルシアちゃんを支えてあげてちょうだい」
「ああ!ルシアは友達だからな!おばあさん」
「ボクも出来る限りの力になりたいとおもいます」
「ルアさま、お世話になりました」
「本当にお世話になりました、どうかお身体にお気をつけて」
「うふふ、アエリアちゃん、ルキフ君そして元気な君に賢そうな貴方もありがとうね」
ルシア達がリアとルアに別れの挨拶をした後直ぐにルシアンと二人はグリフォン達に乗りルファール王国へと戻って行った。残ったセシアとルシアエティアスとカリアンと共にゼオナルドが治めていた領地へと向かう予定となっていた。




