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18話

  ルシア達がさらわれてから数日後王都の客室に滞在していたゼオナルドは姿を消したオズワルドに腸が煮えくり返ったオズワルドが残した部下たちに怒り狂っていた。


 「貴様ら!!どういうつもりだ?!!オズワルドはどうした!?」


 「は、はいオズワルド様は他国に逃れたようです!どうかゼオナルド様も亡命をなされては、、、」


 「貴様ら私の所に王女とフラガルド侯爵の倅を連れて来ておきながらどう逃げるというのだ!?誰か!この者達を捕らえよ!オズワルドと貴様らに全ての責任を取らせてくれよう!」


 私兵がルシア達をさらった男達を捕らえるとゼオナルドは近くの私兵を呼んだ。


 「お呼びでございますか?閣下」


 「見慣れないな?女か?まあいい、ルシア姫とフラガルド侯爵の倅を城の外で解放して私達が見つけたと陛下に伝えよ」


 「ルシア姫にフラガルド侯爵の倅ですか?」

 

 「そうだがそれがどうした?」


 「いいえ、閣下、それで二人は何処に?」


 「この奥の部屋で寝ているぞ」


 「分かりました、他の衛兵達に伝えます、私は王女とフラガルド侯爵の御令息を解放してきます」


 「ああ、任せたぞ!」


 女の衛兵が二人を連れて部屋を後にして一時間ほどするとゼオナルドの元へハートランド王国の近衛騎士団長ライデルとフラガルド侯爵が騎士達を大勢連れてやって来る。


 「ライデル卿にフラガルド侯?これはどういうことだ!?」


 「閣下、貴方を王女誘拐の共謀犯そして奴隷の売買をした容疑で拘束します」


 「何だと!!誰がそのような事を!!」


 「先ほど貴方の私兵に扮したセルナディア様から報告がありました、それに保護されたケイオス様も実行犯はオズワルド宰相と申されていました、そのオズワルド宰相の部下と閣下の会話をセルナディア様は聞いていたのですよ、オズワルドの部下達も白状しています、言い逃れはできませぬぞ!閣下!」


 「分かった!好きにするがいい!!」


 ザナン三世とセルナディア、バイセン伯爵とルシアン達が待つ大広間にゼオナルドは手を鎖で繋がれやってくる。


 「ゼオナルドよ、何か申し開きはあるか?」

 

 「、、、、ありません、陛下」


 「、、、、国王陛下どうかゼオナルド閣下に処分を」


 そうバイセン伯爵がそう言うとザナン三世はため息をつき口を開く。


 「ゼオナルドよ、そなたは私の妹の息子だ、、、、私は後継ぎにとは考えなかったがセルナディア同様に早くに母と父を亡くしたお前を気にかけてきたつもりだ、そのお前がこのような策謀を宰相と共に働いた事を残念におもう、お前が行ってきたことは重罪だが私には甥のお前を死罪にすることはできぬ、お前から公爵の身分をとりさげ国外追放の刑に処す、、、がお前に温情を与えてお前に突き従う臣下がいるのならその者達を連れて行く事を許す、直ぐにこの場から去るがいい、ライデル鎖を解け!」


 「ハッ!」


 近衛騎士に手錠を解かれたゼオナルドは突然、近衛騎士の剣を奪いセルナディア目掛けてへと走っていく。


 「セルナディア!!貴様さえいなければ!!」


 「!?」


 ゼオナルドの剣がセルナディアを襲おうとした時ルシアンの剣がそれを防ぐ。


 「おのれ!!セルナディア!地獄から貴様を呪ってくれようぞ!」


 そしてゼオナルド自らの首に剣を突き付けて切り裂いた、血だまりに倒れるゼオナルドにザナン三世は走って近づき抱きしめた。


 「陛下、、、、、」

 

 そう言ってゼオナルドは二度と動く事はなかった。


 「愚か者が、、、、」 


 そう言ったザナン三世の目には涙が浮かんでいた、そしてその場は静寂に包まれた。

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