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17話

城の中を見回り過ごしたルシア達はケイオスとラーセルと約束した通り城門前に向かう。一足先にケイオスとラーセルは来ていたようでルシア達三人を見ると手を振って呼んだ。


 「三人供、来たな!」


 「お待たせ、ケイオス君、ラーセル君」


 「いいえ、ボク達も今来た所です」


 「何処で食事をとるか決まってる?」


 ルキフがそう聞くとケイオスが元気に答える。


 「おう!商業区の中央に有名なハートランド王国の料理専門の料理屋があるんだぜ!そこで席をとっておいたんだ」


 「ハートランド王国の料理って牛肉がメインのようだね」


 「ああ!美味いだろ?色んな作り方があるから飽きないとも思うぜ!ルキフ!」


 「私とルキフ君は好きだけどアエリアはあまりお肉は食べないんだよね、大丈夫?アエリア?」


 「野菜や果物や穀物、スイーツもあるので安心してください、アエリアさん」


 「そうそう!」


 「ありがとうございます、気を使わせてすみません」


 「気にすんなよ、アエリア、ラーセルもベジタリアンだからな!」


 「フェリルもいいのかな?」


 「俺達、顔が利くし聖獣だし、ルシアは王女だから大丈夫じゃねえか?」


 「じゃあ、向かおう、案内よろしくね」


 「任せとけ!ルシア!ついでに色々街の事を紹介するぜ!」


 ケイオスとラーセルについていきハートランド王国王都の名所を見聞きしながら商業区の中央へと向かい料理屋へと入って行く店員がフェリルを見て戸惑う。



 「すみません、この子は決して邪魔にならないから一緒にいいですか?」


 「、、、、、分かりました、オーナーに確認をとりますね、少しの間ここでお待ちください」


 「ありがとうございます!」


 少しの間待っていると恰幅の良い男がやって来る。


 「よう!オーナー!」


 「ケイオス様、ラーセル様、本日はご来店頂きありがとうございます」


 「いいえ、オーナ-、こちらの王女ルシア様の連れているこの子も一緒にできればお願いします」

 

 「何と!先日来られたというルシア姫様ですと!」


 「今日はありがとうございます、オーナーさん」


 「いいえ、大変恐縮でございます、そちらの子も聖獣のようで大変光栄です!さあさあ皆さんこちらの席にどうぞ」


 オーナーに案内されて席に着くと直ぐに料理が運ばれて来るまでルシア達は話をした。


 「俺はいつかこのハートランド王国図一の戦士になるぜ!皆にも目標や夢があるだろ?」

 

 「うん!私も剣と魔法の腕を磨いていつか色んな人の役に立ちたい!」


 「ボクも色んな魔法を覚えていきたいですね」


 「私はファール教の司祭として貧しい方達や立場を持たない方の援助をしたいです」


 「ルキフ!お前は?」


 「俺は好きな人の力になりたい!かな?」


 「今日、出会えた事に乾杯ですね」


 「おう!皆!乾杯!」

 

 「乾杯~!」


 それから料理が運ばれて来るとルシア達は口に運んで自身達の生活の様子などを語りあった、それから二時間後五人と一匹は店を後にした。


 「いやー!食った!食った!」


 「この後はどうします?」

 

 「ちょっと街からでて湖と王都を眺められる高台にいこうぜ!」


 「城から出るのは報告してからのほうがいいんじゃない?」


 「いいから、いこうぜ!ルキフ!俺やルシアの剣の腕なら何かあっても大丈夫だとおもうぜ!」


 「ルシア様とアエリアさんはどうしたいですか?」


 「私も行きたい!」


 「私は皆さんについていきますね」


 「決まりだな!」


 そう言って五人はフェリルを連れて街の外へと向かうと途中で兵士に声を掛けられたがケイオスとラーセルとルシアを見た兵士は城の外へと通した。

 

 「お気をつけください」


 「おう!」


 湖と平地を繋ぐ橋を渡ると高台を目指してルシア達は歩い高台を上がり湖と城塞都市を眺めた、夕日に照らされて美しく照らされた湖は輝いていた、その輝きに囲まれたハートランド王国の王都を暫く5人は眺めていた、それから夕日が沈むまで高台でルシアとケイオスはお互いの剣の実力を比べて、残りの三人は二人の様子を見守っていた。


 「ケイオス、そろそろ帰りましょう」


 「待てよ!ラーセル!まだ勝負がついてないぜ!」


 「やるわね!ケイオス君!」


 「お嬢さま、ルシアン様達も心配します、そろそろ帰りましょう、、、」


 「、、、勝負はお預けね、ケイオス君!」


 「おう!次は勝ってみせるぜ!」


 五人が高台から去ろうとすると10数名の黒いフード付きのマントを羽織った男達が目の前にやってきた


 「オッさん達はなんだ?」


 「王女ルシア様ですね?一緒に来ていただきますよ!」


 「貴方達は、、、、、、」

 

 急に倒れこむルシアに近づく男の一人をケイオスは睨んで剣を構えた。

 

 「お前達!なんのまねだよ!」


 「ケイオス!スリープの魔法です!目を合わせないで下さい!」


 「お前達にも来てもらうぞ!」


 「フーーーっ!」


 三人を捕らえようとする男にフェリルが飛び掛かるとケイオスは男達を相手に剣を手に振り回す。


 「ラーセル!アエリア!ルキフ!ここは俺に任せて、兵士達を連れて来きてくれ!」


 「、、、、分かりました!アエリアさん!ルキフ君!行きましょう!」


 アエリアの手を引いたラーセルとルキフは三人で走り出した。


 「クソ!誰かあの二人を追え!」


 「行かせるかよ!」


 ルキフ達を追おうとした男にケイオスは剣を投げつけた、足に一撃を受けたその男は苦悶の表情でその場に倒れる、剣を失ったケイオスは男達に殴り掛かろうとするが数名の男達に取り押さえられた。


 「クソ!三人も取り逃したぞ!オズワルド様にどう報告する?」


 「オズワルドだって?!」


 「馬鹿野郎!知られたぞ!とりあえずこいつと王女を連れて報告に行くぞ!こいつを黙らせろ!」


 頭部に強い衝撃を感じるとケイオスの意識は遠のいた。


 何とか城門まで辿り着いたルキフ達は兵士に話すと直ぐに兵士達が高台へと向かうがルシアとケイオスの姿は無かった。ルシアとケイオスがさらわれたたという話はすぐさま王城のルシアンやザナン三世達の耳に届き状況を聞く為ルキフ達は大広間まで案内された、そしてルシアとケイオスの行方を捜しだすべく兵士だけでなく王立騎士団や近衛騎士団をもすぐさま総動員して二人の探索が始まったがその日に見つかることは無かった。その数日後宰相であるオズワルドも姿を消していた。


 




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