16話
ルシアがザナンと朝食を終えた直後ハートランド王国の城に滞在していた公爵のゼオナルドは宰相オズワルドと薄暗い部屋で会っていた。
「セルナディアめ、近頃あいつの影響力はますばかりだ!昔からあの女は私を出し抜く!陛下もセルナディアめを優遇するばかり、、、オズワルドよどうするのだ?!」
「そうですな、考えておりますがザナン三世陛下の孫娘であるルシア姫がこられましたな、如何思われましたか?」
「とても美しい娘だ、それに無垢で純真そうなところがなんともよい、可能なら奴隷商人に売るのではなく私の元で思う通りにしたい」
「そう言うと思われました」
「そうか、お前の策で何とか私の奴隷に出来ぬか?」
「そうですな、、、、隙を見てさらって別の娘を身代わりにして死んだということにして貴方様の居城で飼われるのはいかがですか?」
「そんな事が可能なのか?」
「私の配下に幻術に長けたものがいますゆえそのものに身代わりとなった娘にルシア姫と映るように魔法をかけましょう」
「ふむ、さらうことは可能なのか?」
「聞いた話では昼に若い従者達とフラガルド侯爵家の4男とバイセン伯爵家の嫡子と共に街に向かうようです、街でさらって後日、身代わりの娘の死体を何処かで発見させましょう」
「他の従者や令息達が邪魔そうだが?」
「逆に利用させて貰いましょう、貴方様にとってフラガルド侯爵は目障りな存在でしょうし私にとって内政に意見するバイセン伯爵はセルナディアと同等に邪魔な存在です、その息子達に罪をなすりつけ侯爵と伯爵に責任を問うように動きましょう」
「具体的にはどうするのだ?」
「まず全員を去らいます、二人の従者はすぐに殺して後日、魔法で意識を奪った令息の二人を身代わりとなる娘の死体と共に我が手の内の者に発見させましょう、その後私はフラガルド侯爵とバイセン伯爵に責任を問います、貴方様は幻術を掛けて別人に映る本物のルシア姫を連れてご自身の領地に向かわれるといいでしょう」
「そうか、、、それとは別に私が王となる算段はついているのか?」
「バイセン伯爵家が失墜すれば内政は私の方が有利な立場です、後はザナン三世陛下が死没するまでの辛抱です、邪魔なセルナディアにはそのうち処分しましょう」
「ふむ、まだ私に待てということか?」
「貴方様はザナン三世陛下を暗殺する事はお望みではないと仰られていたでしょう?閣下」
「うむ、、それはそうだな、、、」
「かしこまりました、さっそく行動に移りますゆえ、ひとまず私はこれで」
「分かった、、、任せるぞオズワルドよ」
「ご期待に応えしましょう、、閣下」
オズワルドが部屋からでるとゼオナルドは下卑た顔でルシアをどう思いのままにするか考えていた。




