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14話

 王城に招かれたルシア達はまず客室に案内されると服を着替えて城の大広間に招かれる。大広間には公爵であるゼオナルドやザナン三世の姪であるセルナディアを始め多くのハートランド王国の諸侯や貴族、使いの騎士達がいた。ザナン三世は玉座まで行き一緒に連れてきたルシア達を近くに招き諸侯や貴族、騎士達に声を掛けた。


「今日集まって貰ったのは他でもない先日話した通り我が血を引く娘セシアと神聖ルファール王国の伯爵である夫ルシアンそしてそので娘達であるこのルシアとリアが来てくれた、王家に仕えし皆にもこの者達を歓迎してほしく思っているがどうか?」


 ザナン三世がそう言うと集まっていた諸侯や貴族、騎士達が歓迎の言葉を発する。


 「セシア殿下!万歳!」


 「偉大なるフリウム王の正当なる血を継ぐセシア殿下とそのご家族に祝福あれ!」


 「ありがたく思うぞ、皆!今日の宴存分に楽しんでくれ!」


 「ハートランド王国万歳!」


 ザナン三世の話が終わるとお広間であはダンスをする者達やワインや豪華な料理を食しながら語り合う者達などで賑わっていた。ルシアンとセシアが二人でダンスする貴族達に加わる中、カリアンとリアと共にいたルシアの前にルアが貴族用の服を着たルキフとドレスを着たアエリアを連れてやってくる。二人をみたルシアとリアが声をかける。


 「二人とも凄く似合ってるよ!」


 「見違えたわね」


 「ありがとうございます、ルア様からのご好意で着させていただきました」


 「うふふ、二人とも似合っているわよ」


 「ルキフ君はどう?」


 「正直に言うと慣れないです、お嬢様」


 「うんうん、分かる分かる、私も普段着ないドレスは苦手なんだよね」


 そんな話をしているとルシアとアエリアをダンスに誘う貴族の令息達がやって来る。その全てをアエリアはやんわりと断りルシアはルキフと踊ると宣言して断った。踊れないルキフをルシアがフォローしながら二人はダンスを踊った。リアはルアと食事を楽しみながら話をして、カリアンは一人テラスでワインを飲んでいた。


 「一人か?カリアン」


 「ええ、久しぶりに会う、元主君はいかがでしたか?エティアス」


 「ああ、最後まで旦那さまやセシア様に仕えてくれとたのまれたよ、お前はどうなんだ?」


 「旦那様達に生涯仕えるつもりですよ、しかし私は長寿であるエルフです、いつか今生のお別れが来るのには慣れませんね」


 「そうだな、私は大分年をとったがお前は変わらないままだな、私の寿命が尽きたらお前に後を託すしかないな」


 「その時は私はアシナント家に仕え続けて貴方が生きた証を私の心と頭の内にいれておきますよ、エティアス」


 「ああ、ありがとう、カリアン」

 

 それぞれの宴を楽しむ中ダンスを続けるルシアンとセシアは先に退席したザナン三世とセルナディアに呼ばれて大広間から王室へと招かれる。


 「二人とも良く来てくれた」


 「いえ、お父様、どのような話が?」


 「うむ、一つはお前の夫であるルシアンを可能なら我がハートランド王国の諸侯の一人として迎え入れること、もう一つは私の後継ぎについてだ、一つ目にルシアンよ、そなたはルファール王国の伯爵だそうだが可能ならこのハートランド王国の候爵を兼任してもらいたいのだルファール王国とハートランド王国を繋ぐ役目としてな、貴公の王国の王女であるノエリア陛下には私からの書状を送るつもりだ、可能なら貴公は受けてくれるか?」


 「、、、、、、、離れた二つの領地を治めるのは難しいと言わざるを得ませんが幸い私達には後継ぎにと決めている娘リアがおりますリアとも相談せねばなりませんがノエリア陛下の許しとリアが納得すれば私は構いません、、、、もう一つの話とはどのような?」


 「うむ、もう一つはこのハートランド王国の後継ぎについてだ、ハートランド王国の王は代々銀髪を受け継いだ20歳以上のものしか受け継ぐ資格がないのだがその資格を持つのはこのセルナディアと公爵家のゼオナルド、そして将来的に可能性のあるお前達二人の娘であるルシアしかいないのだが、このセルナディアは王になる事を硬く拒んでいてな、公爵家のゼオナルドはあまり大きな声では言えんが後を任せられる器ではない、ゆえに可能ならルシアを世継ぎとしたいのだ。」


 「、、、、、ルシアにですか?」

 

 「うむ、会ったばかりでお前達の娘を世継ぎにと言われれば悩むかもしれんがどうか頼みたい」


 「、、、、どうします?貴女?」


 「、、、、、、ルシアとも話合わなければ、ルシアは自由奔放で元は平民として生きて来た私の娘です、王として務まるか私達にはわかりかねます」


 「私も元は冒険者だった者だ、それに国政のことならこのセルナディアが共に見てくれるだろう、何より私は王座を譲り父としてまた祖父としてセシアお前とかわいいルシアと過ごしたい」


 「ルシアン様、セシア、私からもお願いいたします」


 「、、、、滞在中に答えを出すとういう事で構いませんか?」


 「うむ、良い答えを期待している、すまなかったな、宴を引き続き楽しんでくれ」


 「それでは失礼いたします陛下、セルナディア様」

 

 ルシアンとセシアが部屋を後にするとザナン三世とセルナディアは顔を見合わせた。


 「これで良かったのか?セルナディアよ」


 「陛下、ルシア姫は何でも聖獣であり初代国王フリウム王のように銀虎の子供を手懐けているそうですよ、ハートランド王国の初の女王として期待が高まりませんか?」


 「そうか、銀虎とは縁起が良いな」


 「後はルシア様の武勇がエティアス殿の言う通りであれば正しく女王に相応しいでしょう」


 「そうだな、ノーズランド大陸の剣聖と謳われた騎士の血を引いてもいるそうではないか」


 「ルファール王国の英雄騎士アルシといえばノーズランド大陸で知らないものはいないでしょう」


 「英雄騎士か一度剣を交えてみたかったものだ」


 「剣に掛けてはお若い頃からかわりませんね、陛下」

 

 それぞれの思いを胸に宴が続く中夜は更けていった。

 

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