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11話

 ルシアン達と再会したルシア達はアエリアと共に難破した船の人々について報告をしていた。


 「5年前のアクリアス共和国の大型船か、、、しかし救助船も来なかったそうだね?アエリアさん」


 「はい」


 「ルファール王国へと向かう船のようでしたね、他の船員や乗客達はどのような人々だったのですか?」


 足の治療をし貰ったカリアンがそうアエリアに聞く。


 「はい、私以外のファール教の司祭見習い達が数名と大司祭様がいましたがそれ以外はアクリアス共和国の貧しい方が大勢でした、大司祭様はとても慈悲深い方でお布施の大半を使い大型船の船長に頼み込んでその方達を乗せたと聞いております、大司祭様も他の司祭見習い達も今は行方がわりませんが、、、」

 

 それまで黙っていた船長が口を開いた。


 「元々は理念高い思想から生まれたアクリアス共和国ですが最近の共和国は金に固執して、国を治める議員達の中には汚職に塗れている者も少なくはないようです、そんな共和国からはお金のない民の為に出す救助船は無かったのかもしれません」


 「そうなると今乗っている人々をアクリアス共和国が受け入れてくれるかも分かりませんね」


 心配そうにそういうセシアの言葉を聞いたルシアンは口を開いた。


 「船長、すまないがアクリアス共和国の港町に着いたら船に乗った行き場のない人をアシナント領内の教会に連れて行く手配をしてくれ」


 「分かりました、しかし伯爵様達の帰りはどうされるんですか?」


 「予定を変更してメオラント公国からノーズランド大陸へ向かう船を頼むつもりだ」


 「グリフォン達をすんなりと乗せてくれますかね?」


 「そこは交渉して見るしかないな」


 「予定よりアーズ大陸の滞在期間を長くされては以下がですか?そうすれば私達も再び戻ってきますよ」


 船長の提案を聞いたエティアスが口を開く。


 「旦那様、ザナン陛下は長く滞在されればとてもお喜びになられるでしょう」


 「、、、、、、お父様、ルアおばあさまは高齢の身です、、、」


 「私なら大丈夫よ、リアちゃん?それよりザナン陛下のお邪魔にならないのかが心配だわ」


 「心配なさられなくとも、アルシ様の妹君であらせられるルア様をザナン陛下は大変歓迎されるでしょう」


 「エティアスさんがそう言うなら滞在しましょう?リアちゃん、私なら大丈夫よ」

 

 「分かりました」


 「ルシアちゃんはどうかしら?」


 「はい!お祖父様に会うのがとても楽しみで嬉しいです!」


 「うふふ、決まりね」


 「船長、メオラント公国にはあとどれぐらいかかりそうかな?」


 「明日には着く予定です、伯爵様」


 「分かった、アエリアさんはルシアと同じ部屋に泊まるといい」


 「私なら他の難民の方と同じところでいいです」

 

 「ふむ、、、」


 「それならお父様!私もアエリアと同じ難民の方を想って明日まで過ごしたいです!」


 「ふむ、、、、、分かッた、私と船長とリアは残って話す事がある、お前達は自由にしなさい」


 「はい!いこう?アエリア」


 「ルシア様いいんですか?」


 「うん!私アエリアの事をもっと知りたい!私の事はルシアでいいよ!一緒にいこう!」


 そう言ってルシアはアエリアの手を取ってフェリルと多くの難破した舩の人がいる大部屋へと向かった。大部屋に来ると島から出られる喜びに満ちた顔をする難民たちがいた。


 「ルシア、ありがとうございます」


 「ううん!皆、乗れて良かった、アエリアの神聖魔法のお陰でカリアンやエティアスも無事だったしこちらこそありがとう」


 「ルシアは他の貴族の方とは少し違うような気がします」


 「あはは、私も自分で貴族らしくないと思う、他の貴族の令嬢や令息と違って私は剣と魔法が一番だから」


 「どうして、ルシアは剣と魔法を?」

 

 「うーーん、曾祖父様やカルザス様の様な剣の使い手になって大事な人達の剣となり盾となりたいからかな?アエリアはどうして司祭に?」


 「私はメオラント公国の貧しい村で育ちました、魔物の脅威や日々食べる物にも困って暮らして来たんです、でもある日ルファール王国のファール教の司祭様や聖騎士の方々が来て村の食料品の手配や魔物達の脅威から守ってくれたんです、だから将来はファール教の司祭として私がしてもらったように貧しい人や困っている人たちの為に生きたいと思うようになったです」


 「そうなんだね、いつか私もそんな人たちの剣となり盾になれるといいな」


 ルシアとアエリアは暫く話していると夜が更けていく夜まで話す二人の元にルキフが温められた食料と牛乳を持ってやって来る。


 「お嬢様、夕飯です」

 

 「ありがとう、ルキフ君、皆の分もあるの?」


 「はいお嬢様、他の船員が直ぐに運んで来るはずです」


 「私の分はあとでいいからあの子供に渡してあげて、ルキフ君」


 「私の分はあのお年寄りの方にお願いします」


 「分かりました」


 ルキフが二人の食事を難破した船の子供と老人に渡すと後から船員達が人々に食事を運んでいった。食人の配給が終わると船員がルキフに言った。


 「ルキフ!ひと段落ついたから今日は自由にしていいぞ!」


 「はい!」


 船員が去るとルキフはルシアに声を掛けた。

 

 「お嬢様は部屋に戻られないのですか?」


 「うん、ここでアエリアと過ごすよ、ルキフ君はこれからどうするの?」


 「特に予定はないですけど、剣の訓練をしようかなと、、、」


 「どうして?」


 「はい、、、あの島で俺だけが足手まといだったから悔しくて、、、、それにエティアスさんの様に仲間を守る剣の使い手になりたくて」


 「そうなんだね、、、それなら基礎なら私も教えらえるよ!この剣を持って構えて見て?」



 「はい、、、、こんな感じですか?」


 「うん、左手で剣を握って右手を軽く添える様にして肩の力をもっと抜いて振ってみて」


 「はい!」


 ルシアの軽い指導を受けてルキフが剣の素振りをし終えるとルシアとルキフとアエリアは三人で話をした。


 「ルキフ君は剣の腕を磨きながら船員を続けるの?」


 「はい!」


 「ルキフさんのご両親は?」

 

 「2年前になくなりました、それから両親の友人だったこの船の船長に面倒を見て貰ってます」 


 「そうだったんだね、、、、」


 「聞いてしまってごめんんさい」


 「いいえ、もう気にしてないですから」


 「明日には二人と別れなきゃならいんだね、アエリアはここの人達とルファール王国に向かうの?」


 「、、、はい」


 「いつかまた会おうね?」


 「はい!お嬢様!」


 「ルシア、是非」


 その日三人は夜中まで話をして過ごしてた。


  


  


 

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