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『窓』からの光が無い時間、私はふと目を覚ました。

いつものソファの上、傍らにはいつものランプがある。

ランプは暗闇の中、浮島みたいに私の周りを照らしていた。

今の図書館は、いつもに増して省電力中。

余剰のエネルギーは、全て『こうもり』に使う事になっている。


「目が覚めたか。」


暗闇から、のっそりと音もせず猫が現れた。

顔を見て、思い出して、なんとなく決まりが悪い。

あの後、私は子供みたいに『猫』に泣き縋って、しかもそのまま泣き疲れて眠ってしまったらしい。


「…ソファまで運んでくれてありがとう。」

猫は返事はせずに、私の腰掛けたソファ横にするりと収まると、また小さく唸った。

小さな声だけれど、その優しげな調子に、私はなんだか気持ちが落ち着くのを感じた。

これも、彼が使う「言語」の一つなのだろうか。それとも、『魔法』だろうか。


私はそっと目を閉じて、『猫』に寄りかかる。

そうして、

「stay witch you.」

と、そっと小さな声で声をかけた。

まだ、あんまりよくわからないけれど、『猫』が使っていた言葉で。


―外に出るなら、きっと必要だからと、覚えた言葉で。


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