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玲凪とお姉ちゃん

「て、いうかなんで 今日このタイミングで霊媒師の人が来てるの?」


「ええっと…それは…その、お姉ちゃんが」


「お姉ちゃん?」


(お姉ちゃん…。そいえば確か大学生くらいのお姉ちゃんがいるっていってたっけ。でも、お姉ちゃんがどうしたんだろう?)




「ほんと、びっくりしたよ。まさか玲凪の友達だったなんて」




 聞き覚えのある声に後ろを振り返る。


ラフな格好に、長い髪を頭の上で高くお団子に結んだ女の人があたしに笑いかけている。


(あ、あれ?確かこの人って…)




「愛莉さん!?」


「こんにちは、奏ちゃん」


「愛莉さん…玲凪のお姉ちゃんだったんですか!?」




驚きを隠せないあたしに愛莉さんが笑う。




「いやぁ。ほんと愛莉もびっくり。


あのあとね、家で玲凪に奏ちゃんたちのこと話したらそれ友達だよっていうから。……それにしても斗真くん、その…あれ、だったんだね」




そこから、しおらしく小さくなる愛莉さん。


そこであたしは一つの疑問にたどり着く。


(あれ…?そういえば愛莉さん、斗真のこと…)


あたしの胸の内にひそめた疑問に答えるかのように玲凪が口を開いた。




「見えてたよ」


「え…」


「お姉ちゃんはあたしより霊感強いから。 風桐くんのこと、ちゃんと…見えてたよ」




 黙ったまま、玲凪から愛莉さんに視線を向けると愛莉さんも一度頷く。




「…斗真くんは確かにいるよ。例え死んじゃっても心までは消えないもの。…さ おばあちゃんもそろそろ来るよ、一緒に下で待っていよ?」




愛莉さんの差し出された手がこみ上げてきた涙で滲んで見える。


止まりそうにない涙をこらえることはもうできなくなってあたしは静かに泣いたまま愛莉さんたちと元霊媒師のおばあちゃんを待つため一階へ続く階段を降りた。




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