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3/9

不安

あの子が休みと聞いたその日の放課後の帰り道に今日見ることのない姿を目にした。

あれは風花だ。

「でも何で学校の近くに…?」

そう思って声をかけようとしたとき花蓮が倒れた。

「おい!大丈夫か!?」 

そう声をかけ彼女に触れようとしたとき

「触らないで…!」

そうか細いが強く言われた。

だがそんなことを言った直後彼女は気を失ってしまった。先ほど言われた忠告が頭によぎりながら彼女を抱きかかえすぐ近くの病院へ行った。

「すみません!この子倒れてしまったのですが、お願いできますか?」

そう病院の人に声をかけ診てもらおうとしたのだか、彼女の顔を見るなり何か驚いた顔をして何か話をしている。

「どうかしたんですか?出来れば早くしてほしいのですけど」

そう焦りながら声をかけると

「私たちの手には負えないので少しそこの椅子で寝かせといてもらえますか?」

そう言われた。その態度に違和感と不快感を覚えた。

そのすぐあと一人の男が病院にきて担架で彼女を運んだ。その現場を見て呆然としてるとその男が

「君も来たまえ」

ただそう言って黒塗りの車へ行った。少し唖然としたがすぐにその車の後ろに乗った。

運転座席と後部座席には仕切りがあり何がなんだかわからないまま何処かに着いた。

そこで彼女を運び終えた謎の男は俺に話かける。

「君は彼女に触れたのか?」

「ま、まあ運ぶときに抱えたりしたけど、あいつも言ってたが何かあるのか?」

「呪いだ」

「呪い?能力でなくて呪いなのか?何が違うんだ?」

「お前は間抜けだな、呪いとは能力と全く違う。言葉からして違うであろう」

「………」

すごく馬鹿にされた。呪いという能力だと思うじゃん。…それはそうと

「呪いってのは何なんだ?」

「呪いとは当人の能力関係なく制御もできず発動するまだ未解明な能力だ」

「能力じゃん」

「馬鹿なお前にもわかるように言っただけだ、間抜け。…本題に戻すが、彼女には白花の呪いがかかっている。お前にはわからないか?」

冗談なのか本気で呆れてるのかわからない言葉で俺は罵られた。それにしても呪い?か。俺が知らないのが不思議みたいな感じで話されてもな…

「…わからないな。じゃあそれと触れることに何の関係があるんだ?」

一番の疑問を男にぶつける。

「彼女の呪いは現時点で生きているものに触れることで発動する」

「何が発動するんだ…?」

不安がりながら聞く。

「わかりやすく言うと崩れる。長年放置された木のように崩れる。硬さのない脆さってことにもなる」

「俺には何にもないんですが…?これは何でなんだ?」

「知らん、自分で考えろ間抜け」

あんたが呪いについて説明してんだから少しは考えてくれよ、と思いつつ彼女に触れた手を見つめる。良く見れば色白のような?

「お前の能力については良く知っている。その能力で試したいことがある」

「え?何で知ってるんだよ。俺の家族以外知らないはず何だけど」

「自分で考えろ間抜け」

またもや罵られた。…でも何で知ってるのかはほんとにわからない。気にしても仕方ないので男の話を聞くことにした。

「君の能力は捕食適応。それが呪いに対してどのくらい効力があるのかを知りたい」

「!まさか俺が呪いが効かないのも能力が関係あるのか!?」

「それ以外の理由で研究するのか?」

また小馬鹿にするように言う。

「ついてこい食事を用意した」

食事…それは言葉のままの食事ではなく能力を使った研究だろう。そして別の部屋に入りテーブルの上に乗せられた食事を見た。

「白い花…?」

食器の上にあるのは茎も花弁も全てが真っ白な花だった。

「それが呪いの産物だ。食え」

雑な指示を受けながら言われるままに花を食べる。

「!?」

花を食べた瞬間すべての血管に根をはるような痛みが体に走る。今まででも味わったことのない衝撃に俺は思わず椅子から転げ落ちる。

「どうした、まだ余っているぞ」

「馬鹿か!?お前!?こんな味だなんて聞いてないぞ!?」

「言っても同じだろう?ほら早く残りを食え」

淡々と言う男に俺は少し恨みを覚えながらあと2つに手をかける。すると1つ目の衝撃とは全く違う感覚が走る。

「なんだ…?この味…さっきとは全く違う。味のない飴のような味がする…?」

「やはり早いな。流石の想定外だ。」

男は全て分かっていたような口調で語る。

「君、名前は?」

「斎藤快人だ、あんたは?」

「私はドグマだ。そのままドグマと呼びたまえ」

変わった名前だなと思いながら「よろしく」と挨拶をする。

「斎藤くん、これから空いた時間ここに寄ってくれないか?報酬は払う」

「また同じことをしろと?報酬ってのは何だ?」

「基本的には花を食べるだけだ。報酬は小遣いに少し毛が生えた程度だが成果があればもっと多く支払おう」

まあまあ渋い…金をもらえるのは嬉しいが少し不安がある。なんとなく協力したが本格的になると少し不安しかない。そう考えているとドグマが

「お前は彼女に好意を寄せているだろう?」

「はっはあ!?急に何を言うんだよ!?」

「君の行動を観察すればわかる。人の想いを利用するのは少し抵抗があるが、ここに来れば彼女と会う機会は多くなる。仲良くなりたいなら来ることだな」

「…お試し程度なら」

「契約成立だな」

気味の悪い笑顔を向けられながら俺は握手をした。




文書くの下手なので変なところあると思いますが温かい目で見てください

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