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episode3-2

ゴジラ-1.0見てきました!

震電出ましたよね?自分の見間違えじゃないですよね!?

今までゴジラを見た事がなかったそですが時代が時代だったのでつられるように見に行ってしまいました。

いやーエンディングのラストマジで心臓に悪いです。

話終わり1度目を閉じ静かに侑人の方を見る

「副丘はあの日、午前は仕事で午後は三重にる俺と幼なじみに費やした。あの愛妻家である副丘が奥さんに名古屋にいることも知らせていなかったんだ。あの頃のあいつは何を思っていたのだろうな」

侑人は1つ疑問に思ったことがある。文彦がいつも笑っていたという。しかし、文子からは文彦が笑っていたと聞いたことがなかった。

そこで1つ思ったのは文子や叔父の幸彦、文蔵は数回は文彦に実際会えているのではないかということである。小さい頃と言っても文子は文彦が亡くなった時4歳でもしかしたら曖昧でも何か知っているかもしれないと思った。

「文彦はいつも笑っていたのですか?」

「……そうだな、人と話す時はいつも笑っていた。普段は無に近い表情をしていることが多いから怖がられるが話す時はあいつは必ず口角を上げ話す癖があった……ふっ、君にもそのくせが受け継がれているようだが?」

指摘され口元を触ると口角が上がっていることが分かる。確かにいつもどんな時も話す時は楽しそうだと言われることを思い出した。

「会ったこともない祖父ですが、癖が似てるって言われると嬉しいものですね」

「あいつは元々そこまで心は強くなかった。同期の父親の死を聞いただけでも涙を流すようなやつだったからな。人の死には敏感な男だったよ……九州にいたからもしかしたらキノコを見ていたのかもしれない」

人の死に敏感だった文彦は多くの仲間を戦場で亡くしてきた。郁が言うキノコは原子爆弾のことであろう。広島と長崎に落とされま原爆の事はそれほど近代史に詳しくない侑人でも知っている事である。九州にいたということは場合によっては長崎の原爆を見ていた可能性がある。

「修学旅行で原爆ドームに行ったことがありますが、あれは本当に地獄のようでした」

「あぁ、日常的に地獄だと思っていた空間よりさらに地獄が待ち伏せていたなんて誰が想像出来るものか。……副丘は生きて帰ってくるなんて1度も言っていなかったんだ。しかし俺はあいつは帰ってくると思っていた。模擬空戦だけいつも吉田と上位を争っていたし、あいつは見た目によらずビビりで臆病だったから」

郁は文彦は帰ってくると思っていたと言う。侑人にとって郁は文彦の人物像を組み立てる中でとても役に立った。これまで文子、斐蔵に聞いていた姿とはまた違うより人間らしい姿を知ることが出来た。

どれが本当の姿かは分からないが違う環境で今まで見えてなかった姿が出てきたのかもしれない。いつも話す時は笑っていたことも幼なじみの斐蔵にとっては当たり前のことすぎて文彦のくせとしてさなしにもでて来なかったのである。

今日一日でノートも結構埋まり外も暗くなってきた為、郁に感謝をし帰路に着くことにした。ちょうど出発予定だったギリギリの切符を買い、近鉄に走り乗り今日メモをしたノートを見直した

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