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三人称さんの三人称解説  ロボットバトルセンター

 三人称さーん!



 今回のテーマはずばり『ロボットバトルセンター』についてである。


 話の胆になるロボットセンターの話。ここを詰めとかないとアカンやろ。


 という訳でぼちぼち説明をしていこうと思う。本編では最低限の描写しか無いのでな。というかこのまま放置しておくといつの間にか建物ごと破壊されてそうだ。


 やはりジョニーはジョニーだった。思っていた通り、ただのショタではなかったな。まさかあの年で爆弾を愛用しているとは……普通思わんぞ。


『バラダン島のアイドル』に続き『バラダン島の爆弾魔リトルボマー』と来たか……。末が心配であるが、まぁよかろう。今は『ロボットバトルセンター』の話だからな。


 この前やったのは『ロボットバトル』の説明である。今回はセンターの話である。建物というか組織の話になる。



 ふむ、ロボットバトルセンターとは。


 分かりやすく言うとジムである。コロシアムである。闘技場であるな。


 ロボットバトルの各種クラスがここで開催される。その様子は中継されたり観戦されたりする。それがこの世界での娯楽のひとつである。


 他にも娯楽はあるので興味のない者も当然存在する。これも分かりやすく言うとサッカーや野球といったものになるだろう。興味の無い者には、とことんどうでも良いものであるな。


 このロボットバトルセンターは大きな島であれば大概設置されている『公の』施設である。うむ、国営である。というか島営だ。語呂が悪いので読み方は「アイランドカンパニー」としておこう。深い意味はない。


 さて、このロボットバトルセンター(以下センターと略)はロボットがバトルする施設である。


 何を当たり前な事を、と思うかも知れないが、この施設の前身は全く別の目的の為に作られていた。


 各地に点在するセンターの前身は『対アウトロー用戦闘術教習所』である。


 元は至極真面目な施設だったのだ。


 遥か昔。アウトローが急激に増えた際、機械生命体がアウトロー達に襲われる事件が多発した。その対処を教える為に作られた公的な機関がセンターの前身である教習所だったのである。


 当時の機械生命体も怠け者が多かった。そんな彼らをしても、急に襲われては戦わざるを得なかった。


 機械生命体……天然極楽とんぼな彼らが暴力に染まる『バイオレンス時代』の幕開けである。


 教習所には多くの機械生命体が集まった。そして教えを乞うたのだ。迫り来る火の粉を払う方法を。



 とりあえず馬力を上げてぶん殴れ。暴力が苦手なら遠くから撃ち抜け。



 最適解がすぐに広まったので教習所はすぐに暇になった。何せ戦える機体にライドオーン! すればすぐに戦えるのが機械生命体である。教習所の稼働期間はものすごく短かったという。


 世界中に作られたあとで分かった欠点であるな。一応訓練施設としても利用される予定だったのだが機械生命体は怠け者である。


 訓練なんかしないのだ。


 それはもう、閑古鳥が鳴きまくった。クケーっとな。


 そして後日、閑古鳥となった施設の再利用として『ロボットバトル』が行われることになったのである。クケ? 


 始めは有志による組手のようなものであったようだ。この時もまだ真面目な施設だったのだ。この時までは。


 センターの設置に併せてロボットサプライセンターも作られた。これはパーツや武器を売るショップである。


 アウトローが現れるまで、世界は非常に平和であった。どの島、どの店でも武器なんて取り扱っていなかったのだ。機械生命体の新たなアバターも戦闘に使えるようなものは認可制であり申請が必要だったのだ。


 この時代、島役場が機械生命体のパーツやアバターを取り扱っていた。島役場とは言うが、つまりは『役所』である。島の管理者である。彼らにはデュプリケーターの管理者として重要な役目があったのだ。


 その負担を消すためにもロボットサプライセンターは作られた。いつでも手軽に買えるというのがウリだった。


 だがしかし……そのコンセプトは真っ向から否定された。閑古鳥がまたしてもバッサバッサとやって来たのだ。クケッ!

 

 アウトロー達は破壊されると塵に返る。だが破壊した履歴は残る。個人端末に記録されるようになったのだ。そしてその成果に応じてお金がもらえるようにもなった。この仕組みはアウトローハンターを養成する意図で作られたが、好き好んでハンターになる機械生命体は居なかった。


 やはり奴らは怠け者だったのだ。


 折角作った機械生命体用の武装ショップ……これも閑古鳥一直線である。クケェェ……。


 よってこれもロボットバトル専用になっていった。


 つまりインチキ兵器の販売である。変な方向に舵を切ったと言えるだろう。だが死傷するような兵器を扱うよりも、それっぽいオモチャを売る方がサプライセンターとしてもずっと心は楽だったのだ。


 誰だって人殺しの道具を売りたくはあるまい。


 ロボットサプライセンターは発掘士やハンターにはオモチャの兵器ではなく本物を売る。ここで免許の意味が出てくるのだ。主人公は気付いていないがな。


 自作の兵器(爆弾)とか頭おかしい。普通は店で買うものだ。ジャンク品を直して再利用するなんて、まともではないからな?


 さて、大体このぐらいだろうか。ロボットバトルセンターというものがどのような歴史を辿ってきたか、これで理解が……ぬ?


 今のセンターについて……だと?


 …………次回に続く。


 


 ちょこっと裏話。


 閑古鳥って実はカッコウなんですよね。だから鳴き声は『クケー』ではなく『カッコー』が正しいのです。クケェェェ……。


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