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三人称さんの三人称解説 目指せ! ロボットマスター! 

 三人称さーん!


 ご無沙汰ー!



 今回はロボットバトルについて話そうと思う。本編では、ろくに説明が無いのでな。


 最初からメタな話で済まんが、ロボットバトルとは、ぶっちゃけ国民的モンスターゲームのロボット版である。


 各地のロボットセンターに陣取るボスを倒して最終的に天空船で開催されるチャンピオントーナメントを目指す……それがロボットバトルなのだ。


 まぁ例のゲームとは違い、野良のロボットを捕獲して無理矢理戦わせるような事はしない。そこは違う。明確に違う。人権大事。


 ロボット達は基本的に傭兵であるし、誰かに使役されて戦う訳でもない。食い詰めたダメなロボット達が今日の日銭を稼ぐ場所……それがロボットバトルなのだ。


 金と金と金しかない世界である。名誉のためとかそんなの無い。そんな所である。なので参加者の大半はロクデナシの傭兵共である。だが発掘士とパートナーを組んでいるロボットも参加していたりもする。


 勿論お金の為である。この世界も基本的に世知辛いのだ。


 まぁロボット達、機械生命体がその日暮らしのロクデナシばかりなのが全ての原因なのだがな。


 少数ながらに存在する真面目な機械生命体は、そんなロクデナシ共とは違い、普通に働いて普通に生活をしている。まんまアリとキリギリスであるな。


 極一部……本当に一つまみの機械生命体は闘争を目的にロボットバトルに参加している。いわゆるガチ勢と言おうか。ロボットバトルのチャンピオントーナメントはそんな修羅達の行きつく場所である。


 まだ本編では描かれていないが、ロボットバトルのチャンピオントーナメントは広大なバトルフィールドを二体の機械生命体がビームやらミサイルやらでドンパチするガチの戦闘である。


 またしてもメタな表現だが……あれだ。高機動なメカが宇宙を飛び回るアレだ。宇宙戦艦も撃墜させるような高火力ビームをぶっぱなすアレであるな。


 ちょっと本編とは世界観が違いすぎて追い付けない感じである。いや、本当はそれがこの物語の肝になるはずだったのだ。それがどうしてショタストーカーの観察記がメインに……。


 ロボットを主題にした、少年の成長を描く文科省推薦の小説になるはずだったのだよ。この物語は。


 どうしてこうなった……。


 やはり主人公は天パでなければダメだったのか……。


 思春期特有の中二ズムが主人公に足りないのか……。あ、この二は漢字の二であるぞ。カタカナのニは少し小さい。


 如何に悩んでも既にどうしようもないのだが……それでも愚痴らずにいられぬなぁ。


 さて……ロボットバトルであるな。


 ロボットバトルの頂点は文字通りの異次元バトルであるが、勿論初心者クラスのロボットバトルは、当然の如くもっと平和である。


 初心者クラスではロボット同士の原始的な殴り合いも多い。


 だだっ子パンチの応酬もよく見られる。というか参加しているロボットもガチのバトルロボットではなくて30センチサイズのチビロボ達がアームをぐるんぐるんしてポカポカするのが初心者クラスのバトル風景である。


 和む。ただひたすらに和む。


 コアは性格最悪であるが入れ物であるチビロボ達は大人気である。


 まぁロボットバトルは一応大衆娯楽のひとつである。なのでこんなもんである。


 ほとんどのロボットバトル参加者は真面目にバトルしようとは思っていない。何故ならそれがロボット……機械生命体の性であるからだ。


 如何に手を抜くか。如何にサボるか。


 その答えがチビロボのポカポカバトルなのだ。


 まぁ和むので良しとする。


 泥仕合ばかりだが、それもまた良し。


 初心者クラスはそういう感じだ。


 これが中級になるとバトルの様相は激変する。


 ロボット達の戦争が始まるのだ。

 

 ここからが真の『ロボットバトル』と言われる。まぁ初心者クラスの方が真の『ロボットバトル』だと言う人も多い。


 ……うむ。色々な意見があるのが平和な世界であるからな。自分もチビロボバトルの方が好みである。


 またメタな例えをするならば……武装した(アームド)機械生命体(コアが本体)が重火器でドンパチするのが中級ロボットバトルなのだ。


 パイルバンカーはロマンである。まぁネタ武器であるがな。


 実際に参加した者ならばよく知っているのだが……実はこの中級もインチキに満ちている。


 中級バトルで使われるビーム兵器は基本的に殺傷威力など無いただの光である。実弾兵器も音と光は本物っぽいオモチャである。弾に当たると火花のエフェクトが出るオモチャである。


 ここの機械生命体は変な方向で真面目に働いている。如何に格好よく自分達を見せるか、に全力を注いでいるのだ。


 初心者クラスである程度有名になると中級に行く。そっちの方が稼ぎがよろしいのでな。


 そして目の当たりにするのだ。


 楽して金を稼ぐ『ショー』というものを。


 この中級だと負けてもお金がそれなりに貰える。勝っても貰える。初心者クラスではなかった賭けも行われる。そして観客からのおひねりも貰えるのだ。


 たとえ負けても素敵なバトルをするとお金が沢山貰えるのである。


 まぁ娯楽なのでこんなもんである。二度目か……。


 一般には知られていないロボットバトルの裏事情であるな。基本的にロボットバトルに出てくる兵器はオモチャで安全なのだ。

 

 だがバトルはバトルである。


 ごく稀に生まれる戦闘狂な機械生命体が現れると業界に嵐が巻き起こる。


 ユルい部活にガチの選手を目指す奴が入ってきた感じであるな。マジで空気が悪くなるアレである。誰も本気でやってないのに何故か新入りにこっちが責められるアレである。


 こういう時、ロボットバトル業界はあの手この手で体裁を取り繕う。イカサマなのがバレると、なにかと不都合であるからだ。


 まぁ修羅のような機械生命体はすぐに上級クラスに行くので問題が表面化することはない。


 それが大人の社会というものだ。まぁ業界本部はよく襲撃されて更地になるが、それもよくあることである。


 それが大人の社会ってものなのだ。うん。


 怒った修羅の襲撃なんてよくあること。あいつらはガチだからな。真面目すぎるのだ。


 さてさて、そろそろ『ロボットバトル』というものがどんなものか分かってきたと思う。


 かつてのコロッセウムでありプロレスであり部活ブレイカーであるな。アレは本当に勘弁して欲しい。顧問が一番泣くからマジで止めろ。


 ここまで聞くとロボットバトルって、なんていい加減なものなんだ! 責任者出せやゴラァ! と思われる諸兄も沢山居られるだろう。


 ……喝っ!


 貴様らは何様のつもりかっ!


 そもそも命がけで真面目に戦う前提なのが、おかしいのだ。機械生命体だからといって命を軽視しておらぬか?


 機械生命体にも心がある。

 

 たとえ入れ替え可能な肉体メカでも壊れる恐怖、壊される恐怖はあるのだ。


 小銭の為に命を張るような、そんな者は機械生命体ではない。


 ロボットバトルは、あくまでも娯楽のひとつなのだ。


 見るものにも彼らへの敬意が無ければ文化として成り立たんのだ。それを忘れたかつての人類は互いに殺し合いそして滅んだのだ。


 その轍を踏んではならん。


 我らは学んで、より良い未来を築く事が出来るのだ。機械生命体はそれを我らに教えてくれる。善き隣人なのである。


 

 ……うむ。今回も真面目にまとまったな。少し説教臭くなったが……まぁ良いだろう。


 しかしアレであるな。ここまで真面目にまとめてしまうと『メイドロボのご奉仕バトル』とか『セクシー踊り子ロボットのダンスバトル』とか書けなくなったな。アレはアレで大人気なのだが……まぁいいか。


 書かない事も大事である。大人の社会とはそういうものだ。うむ。二度目だな。

 



 ちょこっと裏話。


 お姉さんと三人称さんで齟齬がありますよね。


 仕様です!


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