表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミーティアライトのいたずらよ  作者: ヒジカタアルジ
1年目~5年目
7/19

7話 平和な出発

やっぱり総一郎目線。

どうも百合子さんと話してると、視線を感じる。百合子さんには予想がついてるらしいので害がなければ良いかと考える。


少しずつ今の生活に慣れ始めた。


火や他の属性の異能力も使ってみた、ずっと手のひらに留める事も出来るし、的に当てる事も試した。氷をつららの形に変える事も出来るが、すごく疲れる。


思いっきり短距離走した後みたいに。


僕の火は溜めても直径20cmくらいなのに、百合子さんの火は、1mくらいまで大きくなる、ちょっとくやしい。


冬を迎え、本当の雪が降ったとき、またか?とビクビクしたがなんともなかった。そして、春が過ぎ、また暑い季節がやってきた。


またひとり、変わったおばさんが入れて欲しいとやってきた、完全にウサギ顔で耳の長い獣人だった。キネさん40代前半 、裁縫が得意らしくて、服も作れるらしい。


変わってるのは異能力の事もある、ちゃんとイメージした形のモノを操作する召喚術らしい、まだ出せない。


という情報を、3倍以上の文字数で延々としゃべってた、キネさんに捕まるとその日の予定は諦めた方がいい。


それはさておき、近況としては、


発電機がまだ使えるが、電波の送受信には反応が無いみたいだ。


ヘリも戦闘機も飛んでいない、人類の文明は少し退化した。


周囲に小さなコミュニティがいくつかあるそうだ、今は製鉄所周辺に拠点を置くグループと交渉している、シュウヘイは並の獣人より強面だが、割りと評判は良い。


種族別の小競り合いが増えてしまっている。


種の保存や防衛本能でもあるのか、同じ種族でひとつのコミュニティを作ってる所が多いらしい。


餓えて亡くなる人は今のところいない、なぜか、植物の成長が少し早いような気がする。


『輝く星を守ろうとした』という、声を思い出す。


総一郎は元々金属の可能性に対する研究をしていた、今だったら、この異能力を新たな燃料として活かせないか。


ここからなら、勤め先だった研究所まで車で一時間くらいかな。


燃料は少ないが行って帰れるだけはあるだろう、出来れば様子を見に行きたい旨をシュウヘイに相談したら、快諾してくれた、ただし、自分も連れていけと。


行くのは、総一郎とシュウヘイ、整備士としてタサク、他2名は護衛と力仕事で手伝ってもらう。


百合子さんには光一郎をお願いする、ハイハイを覚えて、益々母親を恋しがっている。


出発の日。


トラックに乗る前に光一郎と百合子さんに会いにいく。任務ではないので、お気にのロングスカートだ。


「百合子さん、ちょっと行ってきます、光一郎をよろしく。」


「はい、お帰りは、いつ頃ですか?」


「えーと、使える物があるか、どんな状況かもわからないけど、なんにせよ日が沈む前には帰ってくるよ。」


「わかりました、夕食は私が作りましょう、帰ってきたら、食堂に来てください、最近はユキちゃんも手伝ってくれますから、とても助かってます。」


百合子さんは上機嫌だ、僕もつい笑みがこぼれる。


「帰ってくるのが楽しみだ、頑張ってくるよ、じゃあ、行ってきます。」


光一郎の頭を撫でる。


「気をつけて、行ってきてくださいね。」


「だー。」光一郎も返事する。


「モチ、みんなを頼んだよ。」


飼い猫に敬礼し、指令を言い渡す。


返事はない、無言のイエスと受け取ろう。


こうして、トラックに乗って、研究所に向かった。

フィクションですので。

専門的なツッコミは、心の中だけでお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ