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3話
足場の悪いごつごつした岩を上るように歩き、洞窟をのごきこむ。まだ太陽は明るく輝いているのに、洞窟に差し込む光は僅かで薄暗い。
むつは、鞄からペンライトを取り出すとそれで照らしながら中に入っていく。ヒンヤリとした空気が、身体にまとわりつくようですぐに汗がひいた。
だが、そのかわりに嫌な汗が背中を流れたら気がした。
「準備いいですね」
「一応、このくらいはね」
むつは、颯介にペンライトを持たせるとパチンッと指を鳴らして指先に青い炎を生み出した。
「むっちゃん、あんまり力を使わない方が良い。何が起きるか分からないし」
「でも、ペンライトだけじゃ心もとないでしょ?意外と暗いし」
大きな声で話してるわけでもないのに、洞窟内にいるせいか声が反響して大きく聞こえる。
「奧も結構ありそうね」
颯介はむつから受け取ったペンライトで奥の方を照らしたが、ペンライトの光が届く範囲は狭く、奧がどうなっているのかまったく分からない。
むつは足元を確認するように1歩ずつ、ゆっくり奧に向かっていく。




