86/309
3話
シャワーを浴び、髪の毛をふきながら鳴っていた携帯を手に取った。メールを確認した颯介は、くすっと笑い短いながらも返事のメールを送った。
颯介は濡れている管狐をふいて、バスタオルを腰に巻いたままのかっこうでベッドに座った。
ひきしまった身体には、まだ水滴が残っていたが颯介はしっかりふきとる事はせずにそのままにしていた。
ふぅっと短く息をつくと、下着を身に付け、バスルームに戻り髪の毛を乾かした。ワックスで軽く整えると、着替えをして携帯と財布、キーケースをジーパンのポケットに押し込むと部屋を出た。
廊下に出て、祐斗の部屋のドアをノックした。しばらく待つと、バスタオルを巻いただけの祐斗がドアを開けた。
「入っていいか?」
「はい…もうシャワー済ませたんですか?」
颯介を部屋に入れた祐斗は、慌てて下着を身につけて、ジーパンをはいた。
 




