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3話
部屋に入ったむつは、さっさと服を脱ぐとシャワーを浴びた。足が砂だらけで気持ち悪かったのもなくなったし、ぬるめのお湯で身体を流したせいか、さっぱりはした。
ふわっふわのバスタオルを身体に巻くと、カーテンをしめてベッドに倒れこむようにして横になった。
夏バテなのか身体がダルくて仕方がなかった。室内は暑くもなく、かといって涼しすぎもせず快適だった。真っ白で清潔感のある柔らかい布団が、むつの身体を包み込んでくれた。
準備をして海に戻って調査しなければ、と思ってはいたが起き上がる気力が出ない。手をのろのろと伸ばし、携帯を掴むと颯介にメールを送った。
そして、アラームをセットするとそのまま、まくらに顔を押し付けて目を閉じた。
あっという間にやってきた睡魔にむつは、そのまま身を任せる事にした。
 
 




