表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
83/309

2話

冬四郎の運転する車に篠田が、颯介の運転する車に祐斗が乗り、その後をバイクに乗ったむつが続いていた。


篠田が手配してくれたホテルは警察署から程近く、新しくはないが清潔で綺麗だった。


ホテルの駐車場に車とバイクを停めると、宿初手続きをしてルームキーを受け取った。


「こんな良い所、泊まれるんですね‼しかも個室ですよ、贅沢な」


祐斗は浮かれていたが、むつも颯介もホテルくらいは慣れっこなのか、そんな祐斗を見て、笑っていた。


「ま、個室は有り難いよね」


ショルダーバッグを担ごうとすると、隣から手が伸びバッグを持ち上げた。篠田だった。


「部屋までお持ちしますよ、階はどうせ同じですしね」


そう言い、むつのバッグを持ち自分のキャリーケースを引っ張ってエレベーターに乗り込んでいく。


「ありがとうございます…けど重たくないですか?」


「大丈夫ですよ」


むつは細長く布に包まれた棒を持っているだけで身軽だった。それは、有り難く落であったが、申し訳ないような気分であった。


「むつさん、何号室ですか?」


「604だよ。祐斗は?」


「隣ですね、605なんで」


エレベーターホールに向かい、むつは開ボタンを押した。大きなエレベーターだったので全員乗り込めそうだ。少しつめれば、だが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ