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2話
「私と湯野、宮前さんと篠田さんは一人で、谷代と西原先輩で組ませようかと思ってますが…どうですか?」
むつは、男たちを見回した。
「むつさんは一人で大丈夫なんですか?」
篠田が残念そうな心配なような顔をしていた。
「えぇ、私はバイクなので一人での方が動きやすいですし。反対がなければ、一度解散という事で」
少しばかり、 投げやりな言い方だった。だが、もう誰も何も言わなかった。
「って事は、車必要だな…あと必要な物ってあるか?」
「トランシーバー的なやつ」
むつが言うと西原はメモ帳を取り出して、書き込んでいく。もうすでに自ら雑用係りに徹している。
「分かった、時間は…これ見る限りじゃ22時が1番早い時間だな」
「21時にホテルで待ち合わせ、でも構いませんか?」
むつは、篠田と冬四郎に同意を求めるように笑いかけた。夜にホテルで待ち合わせってだけで、ドキッとしそうだ。
「分かりました。ならホテルに案内しますよ」
これで決まりと篠田と冬四郎は立ち上がった。