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よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
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2話

「しろーちゃん、それ全部目通した?」


「あぁ、一応はな」


パイプ椅子に座り、ファイルを開いていた冬四郎は最後の1冊をぽんっとテーブルに戻した。


「ん、じゃあ先輩。バレる前にそれ片付けてきて、篠田さんと祐斗が戻ったら振り分けして1回終わろ」


げんなりした加尾の西原は、それでも嫌とは言わなかった。持って来た時と同じように両手でファイルを抱えた。


西原はドアの前まで行くと振り返ったので、むつは仕方なさそうにドアを開けた。


「むっちゃん人使い荒い」


颯介にまで言われてしまった。だが、むつは気にした様子はなく、振り分けをどうするか悩んでいた。


「うちと向こうとで1人ずつ組ませる?」


「それだと3組しか出来ないよ?4本の道路を張るなら4組ないとだし…あたしは1人でも良いけど」


「1人じゃ危ないよ、夜だし。それなら俺が1人の方が良くないかい?管狐も居るし」


「管狐、人数に入れちゃうの?」


颯介の襟元から顔を出した管狐は、知らない人が居ない事を確認するとむつの肩に登っていった。周囲を見回して冬四郎に気付くとすこしだけ牙を見せた。



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