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よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
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2話

外に出ると暑さと眩しさで、むつは思わずくらっとした。手の甲で光を遮るようにしつつ、しかめ面をするとそれを見ていた西原が笑った。


「相変わらず夏嫌いみたいだな、髪の毛も長いし」


むつの艶やかで長い髪を指でとくように西原が触っている。むつも嫌がるような素振りは見せない。


「羨ましい?」


「うるせぇ」


西原は若いにも関わらず、少しばかり額が広い。それを本人はそこまで気にしていないのだろう、むつと笑い合っている。


そんな二人のやり取りを冬四郎と篠田、颯介と祐斗は眺めていた。


「先輩って呼んでたけど…ただの先輩じゃないみたいだね」


颯介のその呟きに、祐斗と冬四郎が振り向いた。そう思ってはいても、口に出さないようにしていたのが、ありありと分かる反応だった。


山上から聞いていた篠田だけは、驚く事もなく、そんな男三人を見ている。


「うーん…むつさんはあーゆー男が好きなのかぁ」


祐斗は、うーん、うーんと唸っている。西原のどこが良いのか理解が出来ないのだろう。それに関しては、祐斗だけでなく他の男たちにも分かりはしなかった。

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