表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
54/309

2話

警察署の駐車場にバイクを停めるとむつは、ヘルメットをとり髪の毛をほどいた。たっぷりの髪の毛が、豊かに揺れた。祐斗はそんな様子に見とれていた。


「降りなよ」


くすっと笑われ、祐斗もおりてヘルメットを外した。少し遅れて颯介も到着した。むつは、颯介の車にヘルメットを二つとも入れると、大きなショルダーバッグからいつもの鞄を取り出した。


「むっちゃんの運転はどうだった?」


少しだけ疲れたような顔の祐斗を見て、颯介が苦笑いを浮かべていた。


「怖かったです」


「あら?安全運転したでしょ?あたしは楽しかったよ、初めて人を乗せたけど」


ずり落ちていた眼鏡を押し上げて、むつはジャケットの袖を折り曲げた。いつも斜め掛けにしている鞄の紐を短くすると、肩から下げた。そして、警察署の中に入っていく。


受付で名前を名乗り、篠田を呼んで貰う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ