表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
44/309

2話

翌日、颯介と祐斗はいつも通りに出社すると、むつを待っていた。普段なら1番先に出社してくるのに珍しく遅い。


「寝坊かな?」


「むつさんに限ってそれは…」


二人が心配しながら待っていると、カツカツカツと規則正しいヒールの音が聞こえてきた。むつが来たようだ。


「おはよーございます」


長い髪の毛をお団子にし、大きいショルダーバッグを持ったむつが入ってきた。布に包まれた細長い物、日本刀もしっかりと持っていた。


「おはよ、遅かったね」


颯介が声をかけると、むつは照れたように笑った。


「暑いせいか寝付きが悪くて、ちょっと寝坊しちゃった」


そう言いつつ、荷物を置くとオフィスの奥にある倉庫に入っていった。倉庫から札と人形を出してくるとバッグに詰めた。


「そんな所に置いてたんですか?」


「うん、家だと何かねぇ…仕事気分抜けなさそうじゃん?」


「忘れ物ないなら出発しようか?今日は社長も出てこないし、戸締まりだけはちゃんとしておかないとね」


颯介に言われ、むつは倉庫に鍵をかけ、開いてる窓がないかチェックした。その間に祐斗はキッチンに入りガスの元栓の確認をした。


「ま、泥棒に入られても…盗られる様な物ないだろうけどね」


見も蓋もない颯介の言いように、むつと祐斗は顔を見合わせて笑った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ