表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
41/309

1話

むつは、タバコをくわえたまま、音を立てないよう静かに店の引き戸を少しだけ開けて周囲を見回した。誰も居ない事を確認すると椅子に座った。


「といちゃーん、今日ずっと居る?」


「居るよ、片付けしたら夜の準備して寝るかもしれないけど」


「もぅちょい居て良い?」


「全然いいよ。もうランチ営業終わりだし」


そう言い戸井は暖簾を片付けて、戸の鍵もかけている。そして、冬四郎が食べきったスープの器とおぼんを下げると、ざぶざぶと洗い始めた。


むつはまた座敷の方に向かっていった。どうしたら良いのか分からない冬四郎は、とりあえず戸井にご馳走さまと声をかけて座敷の方に行った。


座布団を折り曲げて枕にし膝をたてて、仰向けに寝転んでいるむつ。冬四郎は座敷に上がると、むつの隣に座り壁に寄りかかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ