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よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
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6話

むつと颯介は、どっちがドアを開けて中を確認するかをジェスチャーだけでやり取りしている。むつが中を確認する役をしたかったようだが、それを颯介が駄目だと言い、しぶしぶ折れた。そんな感じだった。


むつは静かにゆっくりドアノブを回した。そして少しだけ開けると隙間から颯介と釣瓶火が入った。


肩に釣瓶火を乗せた颯介が出てくると、むつは蝶番を器用に壊してドアを外して、閉めてあるかのように立て掛けた。


ドアを開けて確認し、ドアを外すを繰り返していったが、どの部屋にも誰も居なかった。


客室が終わり、上に向かう階段と下に向かう階段とが見えてきた。


「むっちゃん式神は?」


「釣瓶火と行かせた式は途中で切れたから…やられちゃったのかも。颯介さんたちを迎えに行かせたのは無事だから…上に行ってみようか?」


むつはポケットから人形を出して、階段の方に向かって投げた。いつもなら、びしっと真っ直ぐに飛ぶはずが、ただの紙のようにひらひらと床に落ちた。


「あ、ら?」



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