表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
266/309

6話

「あっ‼篠田さんだ」


祐斗が篠田の姿を見つけた。螺旋階段が手摺に肘を置き頬杖をついて、笑みを浮かべむつたちを見ていた。


「何か持ってるみたいだね」


「うん、行こう」


篠田の所に向かって走り出そうとしたが、その行く手を霊たちによって塞がれた。


「半透明なのに何が出来るのさ」


むつは霊たちを気にせず、突っ切ろうとしたが出来なかった。どんっとぶつかったのだ。実体がなかったはずの霊たちは、肉体を手にしていた。


「な、何でですか?」


「ここはヤツのテリトリーだからね」


「全然、意味分からないですって」


むつは刀を抜いた。実体のある人になっているというのに、手加減をするつもりはさらさら無いらしい。


「むつさん、まじっすか?生きてる人だったら、どうするんですか」


「っち…生きてる人居るの?」


「え…?そんな気がして」


むつはもう1度舌打ちをした。そして、刀を鞘に戻すと、鞘ごと引き抜いた。


「これなら、大丈夫。痛いだけ」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ