表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
264/309

6話

「どこからか、分かる?」


「んー?何かあっちからもこっちからもって感じがして分かんないかも」


むつは気配を探るように、壁や天井に目を向けている。その間にも音楽は鳴り止む事なく続いているし、霊たちもくるくると踊っている。


「あ、篠田さん…踊ってる」


「元気そうだな。顔色悪いみたいだけど」


「…?死んでるからでしょ」


篠田は豪華でふりるのたっぷりついたドレスを着た外人の手を取り、くるくると踊っている。霊たちは優雅に踊ってはいるが、楽しそうには見えない。無表情に機械のように、揃って動いている。


「操られてるだと思う」


むつは篠田を見ていた。その篠田は見られている事に気付いたのか、むつの方を見て、にやりと笑った。


「え?」


瞬きをしている間に、また元の無表情に戻っていた。そして、くるくると回りながら見えなくなっていった。


「どうした?」


「篠田さん、こっち見て笑った気がして…分かった気がするよ」


むつは見えなくなった篠田を追うように、霊たちの中に入っていく。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ