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よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
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6話

「…んっ、……ゃんっ、むっちゃん」


肩を揺さぶられむつは目を覚ました。目の前には、心配顔の颯介と祐斗が居た。どうやら、はぐれる事なく一緒の場所にたどり着けたようだ。


「ここは?」


むつはゆっくり上体を起こした。髪の毛も服もしっかりと、びしょ濡れだった。


「さぁ?分からないけど、霊たちに連れられて来たんだと思うよ」


立ち上がろうと地面についた手をすぐに引っ込めた。地面だと思ってたいたが、違うようだ。弾力があり、ふよっと柔らかくぬるっとしている。


「鯨にでも食べられたのかな?」


「ってより、これは霊が集まって作ったものなんじゃないですか?どこからでも、気配がしてますよ」


祐斗の手を借りてむつは立ち上がった。踏むと軽く沈み、押し上げてくる感じが何とも気持ち悪い。


「あ、釣瓶火も無事だったんだね。さて、どっちに行く?」


目しかない火の玉は、ふわふわと上下に飛んでいる。乱れた髪の毛を集めてしぼり、ポニーテールにした。ぬるったものが手にべったりとつき、むつは気持ち悪そうにズボンで拭った。


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