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よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
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5話

「冷えたのかな?」


篠田が上着を脱いでむつの肩にかけた。よく見てみると、かなり寒いのか唇の色もよくない。篠田は立ち上がると、颯介と冬四郎を呼んだ。


「先に身体を温めさせないと」


「そうですね、外に出ましょうか。ここじゃ濡れた身体も乾きませんしね」


そうと決まると冬四郎は、篠田の上着をかけたむつを抱き上げた。颯介はむつの服をかき集め、篠田と祐斗はシュノーケルセットと懐中電灯を持って日差しのさしている方に向かって、歩き出した。


「しろーちゃん、歩けるって


「まともに立てないくせにか?落とすと困るからじっとしといてくれ」


冬四郎の腕から逃れようと、手足をバタバタさせていたむつだったが、じろっと睨まれ、何とも言えない顔をして手を引っ込め、少しだけ身動ぎをした。


「けど…重たいでしょ?」


「そうだな」


「酷いっ‼」


引っ込めた手を伸ばして、冬四郎の額をぱちんっと叩いた。

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