表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
193/309

4話

お酒の好きな人なのかな、とむつは思いお猪口の中身を頑張って減らした。


「君とはもう少しゆっくり呑みたいが、長居をさせるのはよくないからな。帰らせないとな」


「あの、その前に海を荒らしている妖については教えて頂けないのですか?」


もう徳利に入っている酒も少ないのか、老人はむつのお猪口と自分のお猪口に半分ずつ酒を入れた。最後の一滴も逃さぬようにと、徳利の底をとんとんっと叩いた。


「両親より妖か?両親の事や己の事を知りたいとは、思わないとな?」


「思いますよ。両親の事を話してくれる人は居ませんからね…けど、今は妖を鎮めるという仕事がありますし。両親が居ないからと泣く程、子供でもないですし側に居てくれる人も居ますから」


むつはそう言うと一気に酒を呑んだ。


「それは最期だと勘違いし、思い浮かべた人の事だな」


「誰だか分かりませんでしたけどね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ