表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
162/309

4話

ごんごんごんっと固い音を響かせて、何かが後ろから急速に近付いてくるのに祐斗と冬四郎は気付いた。


「何でしょうね」


「さぁ?気味悪いね」


二人は立ち止まって、懐中電灯を音の方に向けてみた。音はするものの、何も見えない。祐斗に、じりっと後ろに下がった。冬四郎は祐斗の少し前に立ち、音の方を見据えていた。


ごんっごんっ、と音はだんだんとゆっくりになっていった。


「っはぁ…追い付いたっ」


はぁはぁと荒く息をつくのが聞こえた。もう祐斗の持っている懐中電灯の光が辛うじて届く範囲に見えていた。


「むつさん?」


「あつっ…もぅ…意外と奥に進んでて」


息を整えながらむつは、歩いてきた。懐中電灯で照らすと眩しそうに目を細め、顎に流れてきた汗を拭っていた。


「どうしたんですか?」


「どうした、じゃ…ないって…はぁ…昨日あんな事が起きたってのに一人で行くなんて」


「宮前さんが一緒ですけど」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ