表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
152/309

4話

警官達が顔を合わせて考えていると、むつは颯介と祐斗に目配せして、音もなくすっと立ち上がった。


そして三人は少し離れた所に集まると、しゃがみこんで、こっちはこっちで顔を近付けた。


「どうしたんですか?」


「考えててもどうにもならないし、捕獲作戦で」


悪い事を相談し合うわけでもないのに祐斗が小声で言うので、むつも小声になっていた。


「どうやって?」


「網でわさっと、とか?」


「燃えてるし早いんですよ」


ここ数日あまり顔を出してこなかった管狐が、颯介の襟元から顔を出していた。


「針金とかならどう?」


「そもそも1ヶ所にしぼれるの?」


「腕を餌に」


「針金の網か」


上から声がして、むつは振り向いた。


「捕獲ってお前、ちっとは頭を使えよ」


警官三人が、むつたち三人を見下ろすように立っていた。むつは、すっくと立ち上がった。


「なら、そっちの考えは?」


「……ありません」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ