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3話
ホテルの駐車場に車を停めた西原は、むつを抱き上げフロントでカードキーを受け取るとさっさと6階に上がり、むつの部屋を開けた。
ベッドに寝かせ靴を脱がせると、ベルトを引き抜き、背中に手を入れてブラジャーのホックを外した。
そこまでした所で、ドアがノックされた。一緒に居た誰かだと分かっていてもドアスコープで誰なのかを確認してから開けた。
「篠田さん、宮前さん」
「むつさんの様子はどうだ?」
「寝てますよ」
自分の部屋というわけではないので、入れても良いか悩んでいるとエレベーターから颯介と祐斗も出てきた。
とりあえず脱がせた靴を玄関に置き、ドアを広く開けて皆を入るよう促した。
「皆さん来たなら大丈夫ですね、わたしは彼女のバイクの回収に…」
バイクを回収に行くは良いが、誰かに車を頼まないといけない事に気付いた。
「わたしが一緒に行きますよ」
冬四郎がそう言うと、篠田に腕を引っ張られ引き留められた。
「西原君、行こうか」
「はい、お願いします」




