表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-物の意思-  作者: 幹藤 あさ
100/309

3話

「何だったの?」


「たぶん、霊ですよ。しかも、かなりの量のそれが一気に出ていきました」


祐斗が自信なさげに言った。そして、むつに確認を取るように見ると、むつは人指し指を下唇に当てて考えていた。


「それで、あの嫌な感じがなくなったのね…ふん、コウモリかよ」


「けど、どこに出ていったんだ?」


颯介がそう言うと、はっとした様子のむつが駆け出した。出ていったのだ、来た道を戻ってどこに向かったのか見る必要がある。


むつが走り出すと、颯介と祐斗も少し遅れて走り出した。


あの強風の様な勢いだ。人が走って追い付けるはずないのか分かりきっている。


洞窟を出ると光で目がくらんだ。むつは、掌で日影を作って海の方を見たが何も見つけられなかった。


追い付いた祐斗も辺りを見回した。むつの視線に気付いたが、首を振るしかなかった。


「見失ったね」


颯介と祐斗は残念ながら頷いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ