表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

第4話。反撃!

男の右手は私の首に食い込むように締めあげていました。


「ううっ……。や、やめてください……。」


「いいか、お前を今から橋の下に連れて行ってやる。そこは俺の寝床だ。そこで楽しもうぜ?だから大人しくしろ、お前が俺を誘ったんだからな?へへへ!」


私は男の馬鹿力に意識を失いかけていました。

私は反撃を試みました。

私は空手の有段者ですが、組手以外の実戦は初めてなのでこの男に通用するかどうか分かりません。しかし、このままでは私は殺されるか、おもちゃにされてしまいます。正当防衛を試みるしかありません。

薄れゆく意識の中で私は、目を覚ましたように両目をパッと見開きました。

そして男の右足の指辺りを思い切り私の左足で踏みつけました!


「ちっ!やりやがったな!」


私はすかさず右手で男の左頬を引っぱたきました!

パチン!と乾いた音が静かな夜を突き破るように響きました。


「この女!調子に乗りやがって!」


男は完全に怒っていました。私はすかさず今度は左足で男の右足を狙い足払いをしました。空手の技です。


「うわっ!」


男は見事に転倒しました。

足の踏みつけからビンタ、足払い、格闘ゲームさながらの3段攻撃がクリーンヒットしました。


(よし、今のうちに逃げよう!)


私は男が倒れている間に懸命に走りました。

振り返ると男とはずいぶん距離が離れていましたので、私は助かったと思いました。

しかし、男の怒号だけはハッキリと聞こえました。


「覚えてろよ!絶対に許さねぇ!」


私は念のため、普段とは違う道を走って帰りました。後をつけられて私の家がバレてしまったら、男が何をするか分からないからです。私は家に着いたあと、恐怖で震えていました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ