-出会いー
やぁ、はじめまして。
ボクが見える?
見えないか、でも聞こえる・・・聴こえるよね?
それなら良いんだ。ようこそ、この世界へ。
私は案内人だよ。あなたにどんな風に聴こえているのかな?
性別は?年齢は?どんな格好をしてる?
-------笑う声が聞こえる-------
わからないよね。(謝る)、少しからかっただけだよ
(疑問)?あんまり(・・・)が合ってないみたいだね
まぁ良いか、何となく伝わっているみたいだから好きに解釈してよ。
音も不安定だ、私の言葉も少し変化して聴こえるかもしれない(ね)。
でもここを見つけるなんて。君は滅多にいない方みたい(だ)ね。
・・・・
んん・・・あ(ん)まり訳が分からなくなっても困るな~。(もう)少し伝わりやすくするよ。
-------声が幼く聞こえてくる------
どうかな?少し分かりやすくしたよ?
さて、さっきも言ったけどボクは案内人だよ。キミみたいにたまたまここを覗けた珍しい人を案内するんだ。
それじゃまずはここの説明から・・・
ここは音の世界、音だけの世界だよ。君が聞いた音、ボクが説明する音、それだけしかない世界なんだ。
-------そう言うと声が自分の周りをゆっくり周りだす-------
君が聞いた音って言うのは、僕の声と、他の人の声だよ。今はボクしか居ないけど、今から色んな世界に案内するね。
他に必要な事はなるべくボクが説明するよ。たとえば今は君の右側に居るよ。
------確かに右側で足音は止まり、声が右から聞こえてくる------
後はキミ自身が感じている音の感覚。それだけの世界なんだ。今キミは右から聞こえるボクの声を聞いている。
-------パンッ、と右から音が聞こえる-------
ボクは今一回手を叩いたよ?分かったかな?
・・・・うん、オッケー。
-------幼い声は納得したようだ-------
-------声が正面に戻っていく-------
こんな感じで世界を覗きに行くんだ。ボク達は他の人から見えない。だけどボク達はこの世界に居ながら色んな音を聞けるんだよ。試しにちょっと別のところに行こうか。
-------不意に風の音が聞こえてきた-------
ここは草原だよ、あたり一面青々とした草が生い茂る原っぱ。キミにはどんな風に見える?
っと、見えないんだけどね。でも感じるんじゃない?いい風が吹いてる、お日様も気持ちいいよ。
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どうかな?風の音と暖かな日差し。感じられた?
感じ方の大小はあるかもしれない、何となく掴み取ってくれればいいんだ。それがこの世界の楽しみ方さ。
それじゃ次はこんな所・・・・
-------風の音が少し変わった-------
ここは薄暗い洞窟の中、すきま風が吹いてる。ジメジメしているね。時々水の滴る音が聞こえるよ。
-------言われてみると少し肌寒く感じる-------
何となく感じられたかな?キミがこの音をどう聴くかは分からない、だけど少し感じるんじゃないかな?
もし感じなかったらボクの説明が合わないのかも・・・そうだったらごめんね。
さて、元の場所に戻ろう
-------風の音が聞こえなくなった-------
キミとボクが出会った場所に戻ってきたよ。説明することも出来ない何も無い場所だよ。
暖かくもなく、寒くもない。君と僕以外誰も居ない。何もない空間だよ。
大体の説明はこんなところかな。それじゃ、これからボクが勝手にいろいろな場所に君を連れて行くよ。
そこは色んな場所で色んな人の会話とか行動を感じることが出来る、ボクも一生懸命説明するね。
興味があればまた覗いてみて。
それじゃぁ今日はこの辺で。また会えると良いな。
バイバイ、またね
初めて投稿します。序章というか世界の説明というか・・・勢いで書き始めました。
これから面白く出来るかわかりませんがよろしくお願いします